長期インターンを始めようと思ったきっかけを教えてください。
僕が所属している東京大学工学部のシステム創成学科Cコース(知能社会システム)は、
50人くらいいる学生のほとんどがインターンをしているような学科なんです。
学科に振り分けられたのが大学2年生の9月頃だったのですが、
周りを見ると本当にみんなアルバイトではなくインターンをしていて。
「みんな長期インターンをしているなら、僕もしないと」と思ったのが、探し始めたきっかけでした。
学科では「AI×ビジネス・経営」のような分野を学んでいるので、
周りにはAI系のスタートアップでインターンしている人が多いですね。
長期インターン先として、SALT2を選んだ理由を教えてください。
最初のきっかけは、SALT2と親会社の戦略コンサルティングファーム「Boost Consulting」が
開催していたキャリア相談会に、学科の友達と参加したことです。
そこでAI関連の長期インターンを募集していることを知り、さらに「ブートキャンプ」という、
AI開発を実践的に学ぶ研修プログラムがあることを知りました。
当時は「よく分からない会社だけど、AIについて学べるらしいし、
インターンにもつながるらしいからやってみよう」というくらいの気持ちでした。
大学2年生の春休みにそのブートキャンプへ参加し、実際にAI開発を学んだことをきっかけに、
その後4月からSALT2でインターンとして働き始めました。
長期インターンを始めた当時、AI開発の経験はありましたか?
いえ、アプリ開発などは全くやっていませんでした。
「GitHub」という言葉を聞いたことがある、くらいのレベルでしたね。
大学ではプログラミング入門や応用の授業、機械学習なども学んでいましたが、
それを受けたからといって、実際にWebアプリを作れるかというと全くできませんでした。
だからこそ、未経験からAI開発を学べる研修で学んだことと、
入社後にエンジニアの方と一緒に実際のアプリを作りながら学んだ経験の両方が、今につながっています。
入社後は、どのような仕事に携わりましたか?
最初の1か月ほどは、社員のエンジニアの方について、社内の受付システムを作りました。
社内システムなので、多少失敗しても大丈夫という環境の中で、実務を通じて開発を経験させてもらいました。
その後はブートキャンプにメンターとして関わりながら、Boost Consultingのコンサルタントの方と
一緒にお客様先へ行って業務の棚卸しをしたり、AIを使ったデモやアプリを作ったり、
営業に関わったりしていました。
開発だけではなく、お客様への提案まで一連の流れに関わらせてもらいました。
大学で学ぶAIやプログラミングと、実際の仕事には違いを感じましたか?
かなり違いました。
大学では、「こういう文法があって、それを組み合わせて一行ずつ書いていく」というように、基礎から積み上げていく形で学ぶことが多いんです。
一方、実際の仕事では「これを作りたい」というゴールが先にあって、そのために必要なものを学びながら作っていく感覚があります。
WebアプリやAIエージェントの開発については、本当に大学の授業を受けているだけでは学べなかっただろうなと思います。
逆に、大学で学んでいたプロジェクトマネジメントの知識が、今の仕事で活きることもあります。大学で学んだことを実際の仕事で試しながら、それだけでは足りない部分を実務で学んでいる感覚ですね。
現在は、どのような仕事を担当しているのですか?
現在は、ブートキャンプの運営にほとんどの時間を使っています。
もともとブートキャンプは学生の採用も目的としたプログラムでしたが、現在は社会人にもAI開発を学んでもらう無料プログラムとして開催しています。
今回の募集では600人くらいの応募があって、その中から約150人に2か月間のプログラムを提供しています。
僕自身、最初は第1期生として、このブートキャンプを受ける側でした。それが次の回ではメンターとして関わるようになり、その後は学生向け開催の運営トップ、現在は150人規模の開催で「全体統括」という立場を任せてもらっています。
受講する側だったのに、数か月で150人規模の研修の運営を任されることになったのですね。
本当に、入社前はここまでやらせてもらえるとは思っていませんでした。
SALT2で一番驚いたのは、良い意味でも悪い意味でもインターン生の裁量がかなり大きいことです。
正社員とインターン生で明確に仕事を分けるというより、本当に分け隔てなく業務をしています。
大手企業への営業に社員の方と一緒に行き、実際にお客様の前で話をさせてもらったこともあります。その時は心の中で「僕がしゃべっていいのか?」とは思いました(笑)。
でも、せっかくなら行かせてもらいたいし、やってみたい。その気持ちで挑戦してきました。
AI研修の運営では、どんなことが大変でしたか?
最初は本当に全部大変でした。
それまで10人程度の規模で運営していたものが、一気に150人規模になったので、体制が全く整っていなかったんです。
参加者からの問い合わせもありますし、運営側のメンターからも「何をすればいいんですか?」と聞かれます。
特に最初は、AI開発を始めるための環境構築でエラーが起きる場合も多く、Slackの質問チャンネルでは
僕へのメンションがずっと飛んできました。
「ここでエラーが出ました」「どうすればいいですか」「この日は参加できないので日程を変えてください」と、
本当にずっと連絡が来るんです。
参加者と運営メンバーの間に立って、社内と社外の両方から連絡を受ける状態だったので
そこはかなり大変でした。
その状況を、どのように乗り越えたのですか?
最初はスプレッドシートなどで管理しようと思っていたのですが、「このままでは絶対に運営できない」
と思ったんです。
そこで、自分で運営管理用のアプリを作ることにしました。
AIを使いながら2日間くらい集中して開発して、まず使える形まで作りました。
その後も「この機能が足りないな」と思ったら追加しながら、現在もそのアプリを使って運営しています。
社長に「作っていいですか」と事前に確認したわけではなく、「もうこれがないと運営できない」と思って
自分で作って、そのまま使い始めた形です(笑)。
社員の方からは「いつの間に作っていたんだ」と驚かれましたし、社長からも褒めてもらえました。
必要だと思ったものを自分で作って、それが実際の仕事で使われているのは嬉しかったですね。
インターンを始める前と比べて、一番成長したと感じることは何ですか?
一言でまとめるなら、「業務を一人で遂行する力」だと思います。
その中には、プロジェクトマネジメント力、コミュニケーション力、開発力の3つくらいがあると思っています。
例えば、150人規模のプログラムを運営するには、自分で全部やることはできません。周りのメンバーにタスクを振ったり、全体の進み方を考えたりする必要があります。
また、大手企業への営業やブートキャンプを通して社会人の方と関わる機会も増えました。
学生同士で話す時とは違って、社会人の方の前に出ても恥ずかしくない話し方やコミュニケーションも、
少しずつ身についてきたと思います。
そして、必要なものがあれば自分でアプリを作る。そういった力を組み合わせて、
一つの仕事を自分で前に進められるようになったことが、一番大きな成長ですね。
今後、インターンで挑戦したいことはありますか?
今は、社会人向けに行ってきたAI研修を、企業向けの研修事業として展開できないかという話が進んでいます。
企業ごとに内容を設計したAI研修を提供していく形で、そこも僕が中心になって進めています。
すでに「AI研修を導入しませんか」という営業にも携わり始めていて、現在掲げている目標は、
AI研修で年間1億円の売上を立てることです。
実際に案件を取って、自分が研修に入って、事業として回せる仕組みまで作っていきたいと思っています。
最後に、長期インターンを検討している学生へメッセージをお願いします。
自分が興味のある業界はある程度考えておいてもいいのかなと思います。
ただ、僕自身はそこまで準備をして入ったわけではありませんでした。
それよりも大事なのは、心構えだと思います。僕は「頑張るぞ」という気持ちでインターンに入りました。
インターンでも、「自分はインターン生だから」という気持ちで取り組むのか、
正社員の方と変わらないくらいやるつもりで取り組むのかによって、得られるものは全然違うと思います。
せっかく成長したいと思って長期インターンをするのであれば、「正社員の方と変わらないくらいやるんだ」
という気持ちで挑戦してみるといいんじゃないかなと思います。