この企業で募集中の長期インターン
参加したインターン先企業名: 株式会社SCIEN
参加したインターン: エンジニア/プログラミング
名前: 李 一志
大学名: 東京大学
学年(取材時): 大学1年生
実は、「インターンという働き方をしたかった」というより、自分のやりたいことを実現するにはインターンが一番自然な形だった、という流れでした。 せっかく働くならずっと好きで続けてきたプログラミングをちゃんと活かしたいと思ったんです。自分が好きで積み重ねてきたことを実際の仕事でも使ってみたいという気持ちが強くて、そうした働き方を探していくうちに、気がついたら長期インターンという選択肢にたどり着いていました。
小学生の頃、親がロボット教室に連れていってくれたのが最初のきっかけでした。そこで初めて自分の書いたコードがロボットに反映されて動き始めるのを見て、「こんなに面白い世界があるんだ」と夢中になりました。そこからは自分で教材を探したり試してみたりしながら、ずっと独学で続けてきました。 高校に入る頃には「ロボットが判断しているように見えるのはどういう仕組みなんだろう?」と中身そのものへの興味が強くなり、その延長でAIや機械学習にも関心が広がっていきました。大学でもその系統の研究を続けていて、より深い部分を理解しようとしています。
大学の授業や研究室で扱うテーマはどうしても基礎的・学術的な部分が中心なので、「実際の現場ではどう使われているんだろう」「自分のコードがリアルな課題にどう役立つんだろう」と疑問が強くなっていきました。大学で積み上げてきた内容を実際のプロダクトに活かしてみたい、そして実務としてどこまで通用するのか試してみたい、という気持ちが自然に大きくなっていき、そんな仕事ができる会社を探していました。 AIや機械学習に関われる会社はたくさんありますが、SCIENに惹かれた一番の理由は“技術”よりも“人”でした。代表の田端さんや社員の方々の雰囲気に触れたとき、インターンだからといって距離を置く感じがまったくなく、「学生というより、一人のメンバーとして向き合ってくれる」という印象を受けました。 実際に入ってからもその印象は強くなり、三ヶ月に一度の1on1で技術の悩みから将来の相談まで丁寧に聞いてもらえることが大きな魅力です。「大学で学んだことを発展させたい」という気持ちと、「この人たちと働きたい」という気持ちが揃って、自然とSCIENを選びました。
SCIENのお客様は業種も規模も本当に幅広く、扱う案件によってやることが変わるのが特徴です。学生のうちから、誰でも知っているような企業のプロジェクトに関わることもあって、社会で使われる仕組みを自分が作っているんだという実感が大きいのは、この仕事ならではだと思います。 今担当しているのは、工場ラインで撮影された製品画像をもとに、異物が混入していないかをAIが判断できるようにするプロジェクトです。 写真をどうモデルに読み込ませるかを調整したり、学習に使うデータセットを整備したり、既存モデルをベースに追加学習を行い、その結果を見て改善点を探るというサイクルを何度も回しています。前処理の小さな違いでも精度が大きく変わることがあるので、その理由を一つずつ確認しながら調整していく必要があります。うまくいかなかった理由が分かって改善につながったときに、この仕事ならではの手応えを感じます
最初から実務レベルの機械学習ができたわけではないので、入社直後にはキャッチアップの期間が用意されていました。社内にまとまった教材があり、それを読みつつ、過去のプロジェクトのコードを見ながら「こうやって動かしていくんだ」という全体像をつかむところから始まりました。 分からないところがあれば先輩にSlackで質問すればすぐ返してくれますし、向こうから「今どこでつまずいてる?」と声をかけてくれることもあって、とても助かりました。最初は小さいタスクを一緒に進め、徐々に任せてもらえる範囲が広がるという流れだったので、無理なく実務に馴染むことができました。
あります。メインの業務ではありませんが、週次のミーティングで「今週はここまで進みました」「次はこう改善していきます」と自分の口で説明する場面があります。画面越しにお客様の顔が見えると、「このAIが使われる現場ってこういう人たちなんだ」とイメージが湧きますし、誰かの業務を支える一部になれているという実感があります。単にコードを書くだけではなく、その先にいる人たちの役に立てていると思えることが、やりがいにつながっています。
印象的なのは、ある画像分類タスクで重要な前処理を読み飛ばしていたことに後から気づいたときです。二週間ほど学習を回してから気づいて、「これ必要だったんじゃ…?」と資料を読み返して真っ青になりました。 間違った前処理で学習させてしまったので、推論時に正しい前処理を挟まないといけないという複雑な状況になってしまい、かなり落ち込みました。でもその時、先輩が「じゃあこうすれば大丈夫だよ」「前処理をチェックリスト化しておこうか」と優しくフォローしてくれたんです。怒るのではなく、次にどう活かすかを一緒に考えてくれる。その姿勢に救われましたし、“こうやって成長していくんだな”と思えた出来事でした。
SCIENは、仕事以外の場でも距離が近い会社だと感じています。全社でBBQをしたり、普段は関わらない部署の方とも話せる機会があったりして、そういうカジュアルな交流が職場全体の空気を柔らかくしてくれています。一度そういう場で話しておくと、業務中でも相談しやすくなるので、技術的な質問でもちょっとした雑談でも気軽に声をかけられる雰囲気があります。 また、インターンは自分より年上の先輩が多い環境なんですが、それがすごくプラスになっています。大学のことや勉強方法、就活のことなど、自分がこれから直面するテーマをすでに経験している方ばかりなので、相談すると具体的なアドバイスが返ってきますし、困ったときにも「こういう考え方もあるよ」と視点を広げてもらえることが多いです。 技術的なことだけでなく、学生生活も含めて安心して相談できる“人の温度”があるのが、SCIENらしさだと思います。
意外と無理なく続けられています。働き方がとても柔軟で、基本はリモート、必要な時だけ出社というスタイルなので、授業の合間や空きコマでも作業できますし、土日にまとめて進めることもできます。試験前には業務量を調整してもらえるので学業との両立もしやすいです。また、生成AIツールの利用費を会社が負担してくれる制度があって、ChatGPTの有料プランを自由に使えるのも本当に助かっています。サークル(ロボット系)、授業、インターンの三つを同時にこなしているので確かに忙しいですが、それ以上に“全部が将来につながっている”という実感が大きく、無理をしている感じよりも充実感の方が強いです。
インターンでの経験を通して、自分が目指したい方向性が前よりはっきり見えるようになったと感じています。とくに大きいのは、「こうなりたい」と素直に思える具体的なロールモデルができたことです。 代表の田端さんは、技術にも深く関わりながら、会社全体の方針やメンバーのサポートにも常に目を配っていて、技術だけでもビジネスだけでもない“その両方をつなげられる人”というイメージがあります。その姿を間近で見ていると、エンジニアとしての専門性と、チームや事業を動かす視点のどちらも持つことの大切さを強く感じます。 僕自身も将来、技術を理解したうえでプロジェクトを動かせるエンジニアになりたいと思っています。そのために今は、まず目の前のプロジェクトをしっかりやり切ることを大事にしながら、先輩方から学べる視点を少しずつ取り入れて、自分の視野を広げていくことを意識しています。
特に1年生や2年生の方に伝えたいのは、「始めるのが早すぎるということは全くない」ということです。僕自身、一年からインターンをするのは無茶なんじゃないかと思っていましたが、実際に飛び込んでみると、意欲さえあれば十分やっていけると感じました。 専門的なスキルや特別な実績が必要というわけではありません。ただ、Pythonで簡単なコードを書いたことがあるとか、「ニューラルネットワーク」や「機械学習」という言葉を聞いたことがあって“もう少し仕組みを知ってみたい”“実際に触れてみたい”と思ったことがあるなら、きっとフィットする環境だと思います。AIに詳しい必要はなくて、ほんの少しでも興味を持っているかどうかが一番大きいと思います。 この体験談を読んで「挑戦してみたい」と感じてくれる人がいたら嬉しいですし、同級生のインターン仲間が増えたらもっと心強いです。僕自身、この環境に入って本当に良かったと思っているので、迷っているならぜひ一度のぞいてみてほしいです!