インターンを始めたきっかけを教えてください。
3年生の夏、友達が就活を意識し始める中で、ふと「自分、このままで社会に出てやっていけるのかな?」と思ったんです。
特別なスキルもないし、サークルで何かを頑張った経験もない。英語もできなければ、難しい資格も持っていない。アルバイトだけは続けていたけど、「これって社会に出て通用するのかな…?」と急に不安になって。
「夢」とか「やりたいこと」があるタイプじゃなかったから、周りが将来に向かって準備しているのを見て、何か行動しなきゃと焦りました。でも何から始めればいいかわからない。
だったらまずは、社会人として必要な「働く力」だけでも身につけよう。そう思って、ビジネスの現場で実務を経験できる長期インターンを探し始めました。
どうして自動車ディーラーの会社を選んだんですか?
インターン探しでこだわったのは「経理っぽい仕事ができること」と「家や大学から通いやすいこと」。
商学部だったので、お金に関する仕事にはもともと興味がありました。でも当時は将来やりたい業界も決まってなくて、「とりあえず経理とか会計とか、実務でお金に触れておこう」くらいの気持ちで。そんなとき見つけたのが、今インターンしているビジョナリングでした。
正直車にはあまり詳しくなかったのですが、募集内容に「経理的な事務作業あり」とあったので、業界より仕事内容を優先して応募しました。
実際にインターンとしてどんなお仕事をしているか教えてください。
インターンとして入社して、経費処理をはじめ、アンケート送付や登録書類作成、洗車など、本当にいろんな業務を任せてもらいました。
車って「売ったら終わり」だと思っていたけど、実はその後の登録や保険、納車準備など、細かい作業が山ほどあるんですよね。
しかも車って数百万円するから、ミスしたらお客様にも会社にも多大な迷惑がかかる。「納車遅れたらどうしよう…」と最初は手が震えました(笑)。
でも、そういう裏方の仕事があるからこそ、営業さんが安心して商談できて、お客様にも気持ちよく納車してもらえる。バックオフィスのやりがいって、こういうところにあるんだなと感じました。
車への興味がなかったとのことですが、働く中で何か変わりましたか?
「今の自分が買うこともないし、何百万もする世界とは無縁だろうな」って思ってたんです。
でも仕事で車種を覚えたり、洗車を手伝ったりしているうちに、気づけば道行く車を見て「これ、たぶん800万コースだな…」とか勝手に値段を想像するようになりました(笑)。
最初に高級車を洗車した時は、本当にビビりましたね。
「もしこれにキズつけたら、自分の人生、何年ローンで返すんだろう…」とか真剣に考えたりして。
でも学生のうちからそんな金額の商品を扱えるって、普通じゃ経験できないことですよね。最初は未知の世界だったけど、だんだん「車って面白いな」って思えるようになりました。
事務作業がメインとのことですが、他にも何かチャレンジしたことはありますか?
インターンを始めてしばらく経った頃、社員さんに「アポ取りもやってみる?」と声をかけてもらったんです。
最初は「いや、自分に営業なんて絶対無理です」って思いました。でも、社長や社員さんが「失敗しても大丈夫だから。まずやってみよう」「困ったら助けるから」と何度も声をかけてくれて。不思議と「じゃあ、ちょっとやってみようかな」と思えたんですよね。
僕が担当したのは、一度来店されたお客様に「また営業担当とお話ししませんか?」とご案内して、商談の予約を取ること。直接売るわけではないけれど、電話をかけるのはやっぱり緊張して。最初は声が震えるくらいでした(笑)。
実際にアポ取りをしてみて、どんなことを感じましたか?
やってみて驚いたのは、「自分の仕事って、会社全体の流れの中の一部なんだ」って気づけたことです。
自分が取ったアポイントが営業さんに引き継がれて、営業さんが契約につなげて、その後は整備や登録、納車準備…と、いろんな人がバトンをつないで、ようやくお客様に車が届く。
それまで僕は、自分の仕事=事務作業、っていうふうに考えていたけど、実は全部がつながっているんだなって。
誰か一人じゃなくて、営業、事務、整備、それぞれが役割を果たして、やっと1台の車を届けているんだって実感したんです。
こういうふうに「自分の仕事が、全体の中でどう役立っているのか」が見えたのは、大きな視野の広がりでした。
働く環境としては、どんな雰囲気でしたか?
働いていて一番ありがたかったのは、困ったときにすぐ相談できる環境だったことです。
若い社員さんが多くて、わからないことを聞くと実務ベースでアドバイスしてくれるし、「これ、こうやったほうが早いよ」とすぐ教えてくれる。
社長も、学生相手でもひとりの社会人として見てくれている感じがあって。「まずやってみよう」「失敗しても大丈夫だから」とチャレンジを後押ししてくれました。
大学ではこういう“ちゃんと見てくれる大人”って意外といないので、すごく心強かったです。
社会人になる前に、そのような環境に出会えたのは大きいですね。インターンを通じて、自分自身の変化も感じましたか?
このインターンを経験したおかげで、社会人として働く怖さみたいなものが少し和らぎました。
もちろんまだ不安もありますけど、何も知らない状態で新卒1年目を迎えるより、ちょっとだけ余裕を持ってスタートできる気がしています。
もともと営業が怖くて事務職を選んだのに、実際にアポ取りまで挑戦して、「意外とやればできるんだな」って思えたのも大きかったです。
配属先が営業でも、「逃げずに頑張ろう」と思えるようになりました。
最後に、これからインターンに挑戦する後輩たちにメッセージをお願いします。
僕も最初は「自分にできるのかな…」と不安でした。でも、やってみたら周りがサポートしてくれるし、自分でも知らなかった意外な力が出てきたりするんです。
悩んでいても、考えていても、何も変わらないから。だったらまずやってみて、やりながら考えればいいと思います。
僕も「社会人基礎力をつけたい」という気持ちで始めたけど、振り返ってみると、想像以上にいろんな経験ができて。やってよかったなと心から思っています。