参加したインターン先企業名: 株式会社メディアグロース
参加したインターン: マーケティング/広報
名前: 松本 直也
大学名: 慶應義塾大学
学年(取材時): 大学4年生
コロナ禍で大学がリモート授業ばかりになってしまい、このまま大学生活が終わってしまうんじゃないかという焦りを感じたことがきっかけでした。 インターンは求人を見て探していたわけではなく、弊社の代表がYouTubeでインターン生を募集していたのを見て、そこから応募しました。 メディアグロースでは大学1年生の秋からインターン生として入社しており、春からは正社員として入社します。
担当業務は主に3つあります。1つ目は記事の執筆業務です。 インターンを始めた当初は、与えられたテーマに沿って記事を作成する業務がメインでした。SEOで狙うキーワード(例:「シャンプー おすすめ」など)があらかじめ決まっており、そのキーワードで検索するユーザーがどんな情報を求めているのかをリサーチします。 その後、記事の構成を考え、内容を執筆していく流れです。記事が公開された後は、検索順位やアクセス数を確認し、必要に応じて内容を改善します。 2つ目は外部ライターやインターン生のディレクション業務です。 現在、外部の業務委託ライターやインターン生(グループ会社含む)が約10名ずつおり、彼らの業務進行管理や進捗確認を担当しています。 月初に各ライターに依頼する記事数や記事テーマを決め、納品された記事をチェックします。その後、必要に応じてフィードバックを行い、最終的にWebサイトへアップロードするまでの流れを管理しています。 3つ目は記事の品質担保です。 マニュアルに沿ってライターやインターン生が記事を執筆しますが、難しい記事テーマの場合には、自分が直接チェックを行うことがあります。 記事の表現や内容に問題がないかを確認し、必要に応じて修正を加えます。
業務のオペレーションを突き詰める意識と、結果を出すためのマインドセットだと思います。 今の担当業務では、業務の流れを最適化し、品質を一定に保つことが求められます。記事制作1つをとっても、作業の進め方やチェック体制が明確で、どの段階でどのように進めるべきか決められています。 また、ただ業務をこなすだけでなく、どのようにすれば効率的に成果を出せるのかという視点を持つことが求められます。結果に対して責任を持つ姿勢や、PDCAを回して成果を出していくマインドセットは、このインターンならではの学びだと感じています。 特に労働集約型のビジネスでは、効率化と成果の両立が非常に重要だと思います。そのため、常に業務の改善点を見つけ、より良い形にしていく意識が身につきました。
Web業界は常に変化が激しい世界です。これに対して、どのように対応するかをその都度考え、施策を反映していくのが大変でした。 ある日突然、自分が担当していた記事の順位が大きく下がってしまうことがありました。その時は、「何が原因なのか」「どのような施策を打つべきなのか」を調べたり、試行錯誤しながら改善策を考えました。 こうしたイレギュラーな状況に対応するためにも、常に最新の情報をキャッチアップする必要があります。具体的には、ネットで最新情報を調べることはもちろんですが、会社が独自に蓄積しているデータを分析したり、上長に相談して方向性を決めることも多いです。 試行錯誤を繰り返していく中で、徐々に自分なりの改善方法や判断基準が身についてきたと感じます。
ハードスキルの面では、SEOに関する知識が身につきました。 初めは記事の執筆だけを担当していましたが、徐々に扱えるツールが増えていき、記事を1本書き、Googleで上位表示させるために試行錯誤する一連の流れを、自分1人で完結できるスキルがつきました。 一方で、ソフトスキルとしては、論理的思考力が大きく伸びたと感じています。 会社の方針として、勢いや気合いで物事を進めるのではなく、データや実績を基に論理的に施策を立てることが求められます。 例えば、「この施策を試した結果、記事の順位が少し上がった。では次に、これを他の記事にも展開したらどうか?」といった形で、結果をもとに次のアクションを考える習慣がつきました。 特にSEOは、自身の仮説に基づいて試行錯誤を繰り返して成果を出す分野のため、論理的に分析し改善していくスキルが自然と身についたのは、大きな成長ポイントだと感じています。
インターンを始めたばかりの頃は、授業やゼミ、サークルなどでスケジュールが詰まっていると、多方面に意識が向いて「あれもこれもこなさなきゃ」という状況になりがちです。 しかし、それを習慣化させることができれば、意外と無理なく続けられると思います。 私はGoogleカレンダーを活用してスケジュール管理をしています。インターンや授業だけでなく、サークルの活動や飲み会の予定などもカレンダーに入れておき、全体のバランスを見ながら予定を立てるようにしています。 両立のポイントは、曜日ごとにある程度固定したスケジュールを作ることです。私の場合、月・火・水は午前中に授業を入れて午後はインターン、木・金はゼミを優先する、といった形で時間割を組んでいます。 曜日ごとのルーティーンを決めてしまうことで、無理なく両立できています。
私の場合、11時に出社して夕方の6時〜7時頃まで働くことが多いです。 出社して最初に行うのは、前日に出ているデータや記事の状況を確認する作業です。各ライターの進捗や、何か問題が発生していないかをチェックします。 次に、Googleのアップデートや海外の記事など、新しい情報が入ってくることがあるので、それを確認します。特にSEO業務では、最新情報が重要になるため、ここでのチェックは欠かせません。 その後は、週ごとに決まっている業務の進捗を確認します。スプレッドシートで自分のタスクを見直し、優先順位をつけて、すぐに対応が必要なものから手をつけていきます。基本的には、この進捗管理をもとに1日の流れを組み立てていく形です。 午後は、実際に記事を執筆したり、データを分析したりといった作業に集中します。業務中は手を動かしている時間が多く、黙々と進めることがほとんどです。 退勤前には、その日行った業務内容を日報に記入し、1日が終了するという流れになります。
数字のプレッシャーは、もちろん感じることがあります。特にSEO業務では、記事の順位という具体的な形で結果が目に見えるため、数字を出さなければと感じることも少なくありません。 ただ、その一方で常に意識しているのは、順位はあくまで指標であり、最終的にはユーザーに満足してもらうことが大切だということです。記事を読んでくれたユーザーに「このサービスを使ってみよう」と思ってもらえることが本来の目的なので、そこに意識を向けることで気持ちを切り替えています。 数字が全てではなく、その先にあるユーザーの体験や満足度、会社の売り上げなど、もっと本質的な部分が重要なんだと考えるようにしています。
穏やかな社風が特徴的だと思います。全体的に落ち着いた雰囲気で、穏やかな方が多い印象です。 特に印象的だったのは、代表がよく口にする「ミスが起きた時は人ではなく仕組みを責める」という言葉です。何か失敗があっても、その原因は個人の責任ではなく、仕組みに問題があると考える文化があります。 そのため、ミスをしたからといって厳しく詰めることはなく、どう改善すれば良いかを一緒に考える環境です。 この考え方のおかげで、インターン生である私もミスを恐れて萎縮するのではなく、前向きにチャレンジできるので、結果的に成長しやすい環境だと感じています。
社風が自分に合っていると感じたことが大きかったです。 インターンを通じて、穏やかで働きやすい環境であることを実感しましたし、「ミスは人ではなく仕組みを見直すべき」という考え方など、会社の姿勢にも共感しています。 また、3年ほどインターンとして業務に携わる中で、既に多くの経験を積んできたことも決断の後押しになりました。 新卒として他の会社に入社し、一から下積みをして徐々に業務を任されるよりも、今まで積み上げてきたものを活かし、さらに上流の業務に挑戦していける方が、自分の成長に繋がると考えました。 このまま正社員として働くことで、ビジネスの実力をつけつつ、より大きな成果を出せるようになりたいと思い、入社を決意しました。
近年、就職活動の早期化が進み、将来に対して不安や焦りを感じている方も多いかと思います。 そのような中で、長期インターンは自身のスキルを磨き、社会について深く知る良い機会になります。 特にWebマーケティングの分野は変化が激しく、PDCAを迅速に回しながら成長できる環境が整っています。成長意欲のある方にとっては、挑戦する価値のある分野だと感じています。 ただし、大学生活そのものも非常に重要です。学業やサークル活動、友人との時間など、学生時代だからこそ経験できることも大切にしていただきたいです。 インターンと学業の両立を通じて、より充実した学生生活を送ってください!