参加したインターン先企業名: AI-Tech.Institute株式会社
参加したインターン: エンジニア/プログラミング
名前: 根本
大学名: マンチェスター大学
学年(取材時): 大学3年生
まずは「働くイメージ」を、今のうちに持っておきたいと思ったからです。 大学ではコンピューターサイエンスを専攻しているのですが学問的なアプローチが強く、研究者やリサーチャーを目指すならいいのですが、私は得た知識を土台に技術へと形にするキャリアを考えていました。 なので大学で学んだことと、これから企業で働くときのキャップが生じないように、社会で働く経験を持っておきたいと思いました。
イギリスと日本どちらの国の働き方も、経験しておくのはいいかなと思ったからです。 日本でのOB訪問や就活関係の情報はイギリスではほとんどありませんので、将来のキャリア形成の選択肢として1年間の大学を休学して、日本の企業のインターンに参加することにしました。 日本に帰国したのが昨年の6月、その1ヵ月後からクリスタルメソッドさんの長期インターンとして、お世話になって1年弱になります。
実務経験を積めることを、第一に考えていました。 エンジニア経験はプログラム言語がわかる程度でしたが「自分は実務の中で手を動かしながら現場を知ることが一番成長が早い」と考えていました。 エンジニアとしてのスキル的な事だけでなく、仕事全般に言えることだと思います。
社長から業務内容の説明を受けて、純粋に「やっていることが面白そうだな」と感じたからです。 AIは今まさに、そしてこれから来る分野というのは、分かりきっていることだと思います。 ひとくくりにAIといっても様々なタイプがある中で、独自の技術を持って人工知能、機械学習、ディープラーニング、メタバース空間に関するシステム開発全般に携われることに魅力を感じました。
最初の1ヵ月くらいは、会社が国際講演会などで発表する論文の作成補助や、動画生成アプリのリリースに向けた準備をしていました。 現在は動画生成アプリの改良や、アバターと人が会話するアプリケーション開発に携わっています。 業務の中で分からない事があれば、まずある程度は自分で調べるようにしています。 調べてみると課題と似たような内容が出てきますので、そこから突破口になることも多いです。 どうしても分からないときは、先輩や社長にアドバイスをもらうようにしています。 そしてさらに、自分で調べてみることの繰り返しです。
エンジニアとしては、エラーが1回も出なかった時や、エラーを潰せた時は気持ちよいし、うれしいですね。 自分で作ったアプリにユーザーさんがいて使われている経験は、学生アルバイトにはできない凄いことだなと実感できます。 入社前よりはAIに関連する知識量もプログラム・エンジニアスキルも、格段に身に付いたと思います。 エンジニアとしてのスキルもそうですが、以前より物事を俯瞰で考えられるようになったのは、大きいと思います。 わからない事も多角的にみれば、違う解決策があるのではと思えるようになりました。 先ほど言ったように「調べて試す作業」を繰り返していくと、途中から見当がつく精度が上がってきている実感はあります。
週3日で朝9時に出社しているのですが、朝が起きるのがつらいです(笑) 誰もが最初に通る道かもしれませんが、解決できない問題が山積みでキャパオーバーになることがありました。 慣れていないと効率も下がりますしね。 社長からは「1つの課題にこだわらず、できるところを片っ端から潰していけばいい」とアドバイスをいただきました。 別の事で手を動かしていれば頭がリフレッシュして、別のアプローチが見つかることもありました。
成長意欲がある人が向いていると思います。 インターンのイメージとして受け身で学びに来る人が大多数だと思うし、その関わり方も間違っていないと思います。 しかし一方でOJTがずっと続くわけではないし、社会に出れば転職が当たり前で、環境を変えることが当然の社会で働くことになります。 そんな中でインターンのうちから「自分で調べて、実践していく」働き方をイメージして経験できる環境だと思います。
何より「これからの自分に合う環境」を見つけることが大切だと思っています。 大学生時代の貴重な時間での長期インターンは、調べて、経験して、考えるいい機会に間違いなくなります。 やったことがないことに不安を感じるは当然。 けど一歩踏み出さないと何も変わらないし、やった方ことはどんなことでも必ずメリットになると思います。 これは違うなと思えばやめてもいいし、まずは気負いせずに経験してみることだと思います。