この企業で募集中の長期インターン
株式会社サクラライク (旧社名:株式会社ハウコレ)
ライター/編集/記者 東京都【未経験歓迎】恋愛メディアで記事編集力を磨ける長期インターン!
参加したインターン先企業名: 株式会社サクラライク (旧社名:株式会社ハウコレ)
参加したインターン: ライター/編集/記者
名前: S.Mさん
大学名: 早稲田大学
学年(取材時): 大学4年生
サクラライクのメディア事業部でインターンを始めたのは、大学2年生の夏ごろ。 そこから気づけば、もう約2年間ここで働いています。今は、卒業を控えながらインターンと塾講師のアルバイトを並行して続けている状況です。 平日は大学の授業の合間や前後にオフィスに来て、恋愛・占い系の記事をつくったり、編集したり、数字をチェックしたり。その一方で、別の日は塾で生徒さんと向き合う。企業相手と子ども相手、まったく違う世界を行ったり来たりしているのは、我ながらちょっと不思議な感じがします。 卒業後は金融業界に就職します。インターン先の業界とはまったく違うのですが、この2年間の経験があったからこそ辿り着けた選択だな、と今は感じています。
インターンを始める前は「将来はメディア系に進みたい」と思っていました。記事を書いたり、それを世の中に届けたりする仕事に漠然と憧れがあって、就活もマスコミや広告業界を視野に入れながら考えていたんです。 とはいえ、当時の私はまったくの未経験。「メディアの仕事って、自分に本当に向いているのかな?」「今の自分と、“なりたい自分”の間には、どれくらい差があるんだろう?」それを知るために、長期インターンに挑戦してみたいと思いました。 そうしてインターン先を探し始めたタイミングで、たまたま目に留まったのがサクラライクでした。 高田馬場にオフィスがあって通いやすかったこと。何よりLINE NEWSでよく見かけた「ハウコレ」の記事を配信している会社だと知って、かなりテンションが上がったのを覚えています。 ここしかないと思って、すぐに応募を決めました。 ちなみに今はオフィスが早稲田エリアに移転して、大学からもさらに近くなり、ますます通いやすくなりました。 出社してオフィスで勤務することが基本ではあるものの、一定の業務を任せられる一部のインターン生については、土日祝を中心としたリモート勤務が認められています。そのため、働き方の柔軟さという点でも、学生にとって非常にありがたい環境だと思います。
サクラライクでは、恋愛と占い、この二つのジャンルに特化したメディア事業を展開しています。 自社で運営している「ハウコレ」というサイトが土台にあって、そこで日々記事を更新しながら、LINE NEWSやモデルプレスといった他社のメディアにもコンテンツを配信しています。 配信しているのは、たとえば恋愛コラムや恋愛心理に関する記事、12星座占いや血液型占いなど、10〜20代の女性が“ちょっと気になる”テーマが中心です。SNSやトレンドの変化に合わせてテーマや企画の方向性も見直しながら、読者の方の日常に寄り添えるようなコンテンツづくりを意識しています。 特徴的なのは、メディア運営の実務を役割分担されたチーム体制で行っている点です。記事の制作にとどまらず、編集・入稿・数値のチェックまでを一貫して行い、社員が事業全体の方向性や意思決定を担う体制となっています。
業務は大きく分けて二つあります。 まず1つ目は、記事づくりそのものです。 一部AIも活用しながら、記事をゼロからつくったり、インターン同士で原稿をチェックし合ったりします。文章の表現を整えたり、読みやすい構成に直したりする「編集業務」も、私たちが担当しています。 2つ目は、つくった記事を世の中に届ける仕事です。 管理画面に入ってタイトルやサムネイルを設定し、リンクを貼って入稿していきます。配信したあとは、「どれくらい読まれたのか」「どんな記事が伸びているのか」といった数字を見て、傾向を分析したり、改善ポイントを考えたりすることも大切な役割です。 出社とリモートのメンバーが混在しているので、「誰かが指示を出してくれる」のを待つのではなく、「今日は生成記事が足りていないから書く方に回ろう」「入稿が遅れているから、ここを手伝おう」と、自分で“今やるべきこと”を見つけて動くスタイルです。 いわゆる“お手伝いインターン”ではなく、本当に実務部隊としてメディア運営を支えている感覚があります。
最初は本当に何も分からなくて、手探りの連続でした。もともとパソコンにほとんど触れてこなかったタイプなので、Excelの分析作業などはゼロからのスタートだったんです。 AIの導入で業務の幅も広がり、変化についていくのに必死な時期もありました。分からないところはまず自分で調べて試してみて、それでも迷ったときは先輩インターンや社員さんに相談する。そんなふうに少しずつ覚えていきました。 当時はリモート勤務の先輩も多く、チャットでのやり取りが中心でしたが、それでも常に温かく声をかけてもらえて、「ちゃんと見てくれている」という安心感がありました。気づけば少しずつできることが増えていて、それは間違いなく周りの皆さんのおかげだなと感じています。
AIの普及で私がインターンを始めた頃と比べると、この2年で業務のやり方はかなり変わりました。ChatGPTのようなAIの普及によって、一部のジャンルではインターン生がゼロから記事を生み出す場面もどんどん増えていきました。 もちろん、AIがあれば何でも自動で書けるわけではなくて、どんな読者に向けて書くのか、どんな切り口なら読みたくなるのか、どこまで人の言葉で整えるべきなのか、といった“人間側”の判断が必要な部分は、むしろ増えている感覚があります。 「AIに任せるところ」と「自分たちが責任を持って手を入れるところ」を考えながら記事をつくるのは、まさに今ならではの面白さだなと思います。
一番ワクワクするのは、やっぱり“数字で反応が返ってくる”ところです。自分が工夫してつくった記事が配信された瞬間、よく読まれているものは本当に分かりやすく数字が跳ねるんです。 「あ、このタイトルのつけ方、読者に刺さったんだな」「このアイキャッチ、意外と良かったのかも」そんなふうに結果から逆算して、「じゃあ次はどうしよう?」と仮説を立てていく瞬間がすごく楽しいんです。 それに、トレンドが日々変わっていくことも数字を見ているからこそすごく分かります。 少し前まではネガティブ寄りのテーマが伸びていたのに、ある時期から急にポジティブで背中を押すような内容の方が読まれるようになったり。顔の見えない読者に向けて記事を書くからこそ、「今この人はどんな気持ちでこの記事を開いているんだろう?」と想像する力も自然と鍛えられていく感覚があります。 日々の変化や手応えを自分の成長として実感できるのが、この仕事の面白さだと思います。
占い記事の配信形式を変えたときは、まさにその一例でした。 以前は「1位〜3位」と「4位〜6位」という区切りで配信していたのですが、チーム内で「後半の順位は印象が薄いかもしれない」という話題が出たんです。 そこから、私と先輩インターンで ワースト順位の方から見せる構成にしたらどうか と提案しました。小さな気づきから始まった案でしたが、しっかり検討してもらえて、いまでは通常配信の一つとして定着しています。 「こういう企画をやってみたい」「こんな切り口の記事はどうだろう?」というアイデアは、インターン生からどんどん発信してOKですし、それをきちんと議題として受け止めてくれます。
そうなんです。それがこのインターンの大きな魅力だと思っています。 インターンだからといって“お手伝い”にとどまらず、ひとりのメンバーとして裁量を持たせてもらえるんです。「こういう企画をやってみたい」「こんな切り口の記事に挑戦したい」。そんな声を出すと、ちゃんと聞いてくれるし、ちゃんと検討の場に乗る。 その結果がメディアの形として世に出ていくのを見たとき、自分の提案がちゃんと“仕事”になったんだ…と実感できます。自分の「こうしたい」が、実際のメディアの形となって残っていくのは、すごくうれしい瞬間ですし、やりがいにつながっています。
インターンを始めた頃は、「絶対メディア業界に進みたい」と思っていました。文章を書く仕事に憧れがあって、就活でもマスコミや広告を中心に見ていたんです。 でも、2年間働くなかで少しずつ自分の中に“軸”のようなものが見えてきました。 メディアの仕事って、一人で文章を書き続けるイメージがあったのですが、実際は全然違っていて。インターン生同士の連携や社員さんとのやりとりなど、チームで動く場面がとても多い仕事でした。 そこで初めて、「私は“横のつながりの中で成果を出す働き方”が好きなんだな」と気づいたんです。 そう考えると、活かせる場所はメディアに限らないのでは?と思うようになりました。 金融の世界でも、人と協力しながら成果をつくる場面は多いですし、自分の強みを活かして働けるかもしれない。そう感じて、最終的には金融業界への就職を選びました。 結果的に、インターンで得たのは「メディアに行くかどうか」よりも、“自分はどんな価値を出したいのか”というキャリアの軸を見つけられたことだったと思います。
私自身、一番最初に不安だったのは、「こんなちっぽけな自分の力が、本当に外の世界で通用するのかな」ということでした。 できないことの方が多いんじゃないか、とか、迷惑をかけてしまうんじゃないか、とか。そう考えて、足が止まりそうになる気持ちはすごくよく分かります。 でも今振り返ると、「インターンをやってみようかな」と考えている時点で、もう一歩踏み出そうとしているんだと思います。そんな人を受け入れて、成長を見守ってくれる環境は、きっとどこかにあります。 このインターンを通じて、私は“見えない読者”に向けて言葉を届ける力や、自分で仕事を見つけて動く力を少しずつ育ててもらいました。そして、その経験は、メディア以外のキャリアを選んだ今も、確実に自分の土台になっています。 「今の自分」と「なりたい自分」の間にどんな差があるのか。それを確かめに行くつもりで、好奇心のままに一歩踏み出してみてほしいな、と思います。