参加したインターン先企業名: Side Kicks株式会社
参加したインターン: マーケティング/広報
名前: 内海 佳奈子
大学名: 上智大学
学年(取材時): 既卒(学部)
就職活動に迷いを感じていたのがきっかけでした。 私は中学生の頃から英語が好きで、上智大学でも英語を学び、キャビンアテンダントを目指していました。 しかし、ちょうどコロナ禍の影響で航空業界の採用が停止しており、航空会社への就職が難しい状況になりました。その後、特にやりたいことが見つからず悩んでいましたが、「まずはインターンを始めてみよう」と思ったことがきっかけです。 この決断が新しい視野を広げる第一歩となり、現在は正社員として就職し働いています。
自分の好きなことを活かせる仕事だったためです。 私はファッション、コスメ、文章を書くことが好きだったため、そういったスキルを活かせるインターン先を探していました。実際に面接でお話を伺う中で、Side Kicksでは記事の執筆を行うライティング業務に携われること、自分が主体的に取り組めることが決め手となり、インターン先として選びました。
不安はやはりありました。 特に、働いている方々の雰囲気が自分に合うのかは気になっていました。面接の際に会社の説明を受けても、実際にその場に行ってみないと、自分と雰囲気が合うかどうかは分からないので、その点は心配でした。 実際に入社してみると、私が配属された部署は男性メンバーが多く、インターンの女性は私ともう1人だけでしたが、皆さんとても気さくで優しかったです。 困ったことがあるとすぐに教えてくださったり、年齢が比較的近い方が多い会社だったこともあって、相談しやすい環境でした。「困っていることはない?」と声をかけてくださることが多く、スムーズに業務を進められる環境だったと感じています。
①長期インターン時代の業務内容 インターン時代は主にYouTube広告の制作に携わり、その中でも特に脱毛商材の漫画広告を担当していました。 具体的には、ターゲット層や商材のテーマに基づき、興味を引き付けるようなシナリオ構成を1から考えていました。 このシナリオを基に、イラストレーターに具体的なシーンを描いてもらい、それを動画編集担当者に広告動画に仕上げてもらうという流れで進めていました。 ②社員としての業務内容 社員になってからは、シナリオライターから記事ライターとしての業務に移行しました。 現在はInstagramやTikTokに掲載される広告をクリックすると表示される記事、いわゆるランディングページの記事の執筆を担当しています。 ランディングページは広告を見たユーザーに商材の魅力を伝え、購買やサービス利用につなげる重要な役割を持つため、ターゲットに響く構成や言葉選びに力を入れています。
成果をしっかり見ていただける環境がとても印象的でした。 例えば、漫画広告のシナリオを作成し、それが脱毛カウンセリングの予約数増加に繋がった際には、成果が具体的な数字で見えるので、自分の仕事がどれだけ人に影響を与えたかを実感できました。 さらに、そういった成果を評価していただき、表彰していただく機会もありました。 入社してまだ2年ほどの自分が、成果を認めてもらえる経験ができたことは、非常に嬉しく、やりがいを感じる場面でした。
クリエイティブな仕事ならではの難しさとして、納得のいくクオリティを追求したい気持ちと、納期を守らなければならない現実との板挟みになることがあります。 ういった状況では、他の広告や漫画からアイデアを吸収することを心掛けています。 例えば、Instagramで投稿されている恋愛漫画や、漫画アプリの作品を読み込み、「これは使えそう」と感じた要素を自分の作品に取り入れるなど、インプットの幅を広げるよう意識しています。 また、ターゲットユーザーのニーズを把握することにも日々苦戦しています。ターゲットがどのような課題を抱えているのか、どのようなソリューションを求めているのかを正確に把握するのは難しいです。 そこで、最近は「N1インタビュー」という手法を活用しています。 ZoomなどのWeb会議サービスを使って実際のターゲットユーザーにインタビューを行い、具体的な悩みや、その悩みが解決した際の理想の生活像などを聞き出すようにしています。
やはり、自分が書いた記事が会社の売上に貢献できていると実感する瞬間が、最も大きなモチベーションであり、やりがいです。 特に、私の担当している業務では、記事の成果が数字として明確に表れるため、自分の仕事が形になり成果に繋がっている手応えを感じられる点が魅力です。 成果が見えることで、自分の努力が会社やチームにどう役立っているかを実感でき、それがさらなるモチベーションに繋がっています。
インターンを通じて最も身についたスキルは、感情にアプローチする力です。 マーケティングや記事作成、シナリオライティングの中で、「どうすれば人の感情を動かせるか」「どのようにすれば興味を引き、自分がその商品を使ったときのワクワク感や理想の未来を想像させられるか」といった視点を徹底的に学びました。 人の感情に寄り添い、的確にアプローチする力は、商品やサービスを効果的に伝える上で重要なスキルですし、Side Kicksでの業務を通して磨かれました。
入社後に感じたギャップとして、広告の存在や役割への認識が大きく変わったことがあります。 インターンに参加する前は、広告といえばテレビや電車、街中の大きなスクリーンなど、いわゆる目立つ場面に掲示されるものを想像していました。 しかし実際にインターンで広告制作に携わってみると、SNSや日常的なオンラインの場でも多くの広告が存在し、人の行動変容に大きな影響を与えていることを知りました。 こうした日常生活に密接に関わる広告を通じて、消費者の興味や行動を変えることができる点に気づき、広告の面白さや可能性をさらに感じるようになりました。
決め手は2つあります。 1つ目は、仕事自体がとても楽しいことです。 インターンを通して、自分の興味やスキルを活かしながら取り組むことができ、やりがいを感じられる業務に携われていたことが大きかったです。 2つ目は、職場の環境が自分に合っていることです。 同期や上司の年齢が近く、相談しやすい雰囲気がありますし、自分の意見や提案を受け入れてもらえる風通しの良い環境であることも魅力でした。 仕事内容だけでなく、どんな環境で、どんな人と一緒に働くのかという点が、私にとって非常に重要な要素でした。
社員になったことで変化した点は2つあります。 1つ目は、仕事内容の変化です。 インターン時代は主に漫画広告のシナリオライターを担当していましたが、正社員になってからは記事の執筆業務に携わるようになりました。 同じマーケティング領域でありながらも、鍛えられるスキルに違いがあるため、自分の成長の幅が広がったと感じています。 2つ目は、責任感の変化です。 インターン時代も売上に貢献しようという意識はありましたが、社員になることで、会社の一員としての自覚がより強まりました。 会社の成長や売上に直接貢献する責任を感じ、それに応じた勉強や努力が必要だと実感しています。
現在は、自分の得意な領域である女性向けアパレル商材の記事制作をメインに担当しています。 この分野での経験を活かしつつ、今後は新しい領域にも挑戦していきたいと考えています。 例えば、ダイエット商材やコスメ、さらには男性向け商材など、幅広い分野に対応できるようになることで、プロのマーケターとしてさらなる成長ができると感じています。 これからも、自分の得意分野を深めながら、新たな領域にも積極的に挑戦し、マーケティングの知識やスキルを幅広く磨いていきたいです。
長期インターンの良さは、主体的に仕事に取り組む経験ができる点にあります。 単に指示を受けて動くだけではなく、自ら考えて行動する力が求められるので、自分の行動次第では社会人としての基礎的なスキルを身につけられると思います。 また、長期で同じ職場で働くことで、社会人と深く交流できる点も魅力の1つです。 一緒に働く時間が長い分、職場の雰囲気が自分に合っているかどうかを見極めやすいですし、自然と信頼関係を築くことができます。 私自身も、和気あいあいとした楽しい職場の雰囲気の中で働けたことが大きな魅力でしたし、そうした環境が自分に合っていると感じました。 インターンを通じて、働き方や職場の雰囲気を体感できるのは、貴重な経験だと思います。
長期インターンは、主体的に仕事を進める経験ができる貴重な機会だと思います。 成果を出すためには何をすべきかを考え、自分で成果を出せた際には評価され、達成感ややりがいを実感できるのも大きな魅力です。 私もこの経験を通じて多くの学びを得ることができましたし、「もっと早く挑戦していればよかった」と思うほど貴重な体験でした。 これから長期インターンを考えている方には、ぜひ前向きに挑戦してみてほしいです。 必ず得るものがあるはずですし、その経験が将来きっと大きな力になると思います。