参加したインターン先企業名: 株式会社ジェイ・ディー・パワー ジャパン
参加したインターン: 事務/アシスタント
名前: 佐々木 隆生
大学名: 慶應義塾大学
学年(取材時): 大学3年生
佐々木隆生です。 J.D. パワーでインターンを始めてからちょうど1年強になります。 普段は大学に通いながらインターンに勤務しつつ、別で就職活動をやっています。
実は一度留年していて去年も大学3年生だったのですが、一通り就職活動をしてみてなかなか自分の中でしっくりこない部分がありました。 というのも、自分の中で「自分はあまり雇われの身が向いていないのではないか」という気持ちがあったんです。 当時の心境としては、フリーランスや起業家のような雇われる側でない選択肢を考えていて、最終的に自分は投資家になりたいのだという結論に至りました。 投資家になるためには、まず最初の資金を獲得する必要がありますし、どの会社に投資をするか決めるには企業の仕組みや投資に関する知識が不足していました。 そこで、一度インターンを通じて会社の中に入ってみることで、会社がどのような力学で動いていて、どのような会社が成功・失敗するのかといった相場観を掴みたいと思ったのが長期インターンに興味を持った理由です。
投資家になるためには会社に関する全般的な知識が必要だったので、会社の仕組みを知ることができ、かつ世の中の会社のリサーチを行っている調査系の会社を探していました。 そこで、この会社を見つけて応募しました。
これに関しては1つ、大きな後悔があります。 僕は大学時代ずっと英語のディベートをやっていまして、インターンの選考ではアピール材料として話していました。 当時の面接官が今の上司にあたる方なのですが、実は、その上司も同じ英語ディベートの界隈で活動していらした30年も上の大先輩だったんです。 僕はそういった上司のプロフィールを調べずに面接に臨んでしまい、ディベートに関して自分よりも詳しい上司に対して1から説明してしまうという恥ずかしい経験をしました。 調査会社のためリサーチ好きをアピールしていたのですが、上司のプロフィールを事前にリサーチできていないことを露呈してしまって、この経験がすごく印象に残っています(笑)
そうですね、あれは本当に良い経験になっていて、就職活動の面接前には自分で調べられることは調べ尽くす癖がつきました。 その上で、どのような流れで面接を進めるか設計するようにしています。 面接で何か自己PRをする際には、どういった行動をすれば自分の強みをアピールできるのかまで考えられるようになった大きな経験でした。
基本的な業務としては、YouTube番組作成に関する一連の業務を担当しています。 YouTube番組に出演するアナウンサーと連絡をとって日程調整し、撮影・編集まで全て行っています。 これらの基本業務を問題なくこなせるようになってくると、さらにエキサイティングな仕事を適宜振っていただけるようになります。
その部分はインターン生の担当ではなく、実際にJ.D. パワーで社員の方が作っている調査のリリースを元に撮影に使う台本やスライドの作成の作成をしています。
完全に初心者の状態から始めました。 ただ、台本やスライドの構成に関してはある程度上司が決めてくださるので、その構成にいかに上手く動画を落とし込めるかが重要になってきます。 編集に関しては、上司も編集のプロではないので、自分たちで模索しながらやっていたところが大きいです。
続けています。 YouTubeのプロジェクトに関しては1年間ずっとやり続けています。 手が空いている際には、プラスアルファの業務としてよりクリエイティブな仕事を任せていただけることもあります。 例えば、個人的に1番印象に残っているのは新規調査の企画立案のサポート業務です。 企画といっても1から考えるのではなく、社内でディスカッションをしながらリサーチする業界を特定し、その業界の将来的な市場規模などを調べていく形で進めます。 アメリカから副社長がいらした際には、調査をもとに作成したプレゼン資料を使って、対面でプレゼンを行っています。
そうですね。 仕事をする中で本当に沢山ミスをしてきましたが、何度もフィードバックを受けて少しずつできるようになると、その分責任の大きな仕事を任せていただけます。 そういった環境が僕にとって働くモチベーションになっています。
間違い無いです。 自分自身就職活動をしている身として本当にプラスになることが多いと感じます。 実際会社の中でインターンをしていると、「新卒1年目が価値を発揮する上で大事なこと」が少しずつ見えてきます。 例えば、多くの企業は高い分析力を必要とする業務の前に、上司の手を煩わせることなくスムーズに業務を遂行できる能力や上司の時間的負荷を軽減することが自分の業務というマインドセットを持っているかを見られていることが多いと感じます。 それを面接でアピールすると、「君分かってるね」という反応をいただけることもあり、インターンでの経験が生きているのを実感しています。
自分自身というより、周りを見ていて特に苦労していると感じるのは、「細かいフォーマットに従って正しく業務を行う」ということです。 上司の求める基準は非常に高いので、少しでも過去の作品とフォーマットのズレがあると、毎回差し戻しをされて、直して再提出の繰り返しです。 再提出しようとしたら、上司がミーティングで提出するタイミングがなかったりします。 そのため、直近の関連資料を全て印刷して参考にしつつ、「もうこれで文句ないだろう」と確信をもって言えるレベルでアウトプットを出す必要があります。 そういった業務を正しくこなすための細かさは多くの人が苦労する部分だと思います。
正直なところ、僕は来てよかったとしか思っていません。 ただ、やはり業務の泥臭さへの理解がないとギャップに感じるかもしれません。 これまで話してきたように、地道に業務を進めていくことが多いので、インターンから何を学びたいのかを明確にして業務に臨む必要があると思います。 僕の場合は上司からしっかりとマネジメントしていただき、モチベーションが切れること無く楽しく続けられていますが、弊社のインターンに限らず、目的意識が薄くなってくると続けるのは厳しくなるかと思います。 入社前後でギャップを生じさせないためにも、面接の段階で面接官と認識のすり合わせをしておくことが重要です。
個人的には日系企業と変わらないと感じています。 本当に多種多様な人で溢れているので、社風に関して「外資らしい」と感じることはありません。 ただ、送られてくるメールの文面が全て英語だったり、アメリカとのミーティングの予定が入ることがあると、「外資らしさ」を感じますね。
大きく2点あります。 1点目は優秀な人材に囲まれて働けることです。 非常に華やかなキャリアを歩まれてきた上司とマンツーマンで一緒にお仕事をすることができ、自分が知らない世界も沢山見せていただきました。 また、上司の仕事に対する姿勢みたいなところも、数年後に社会人になる身としては非常に勉強になりました。 2点目は社会人1年目の経験ができることです。 毎日電車に揺られながら出勤し、午前中の仕事が終わったら昼食を食べ、午後も仕事をして…というような社会人のリアルを体験することができました。 社会人になる前にリアルを体験できたことは、かなり自分にとってプラスに感じています。
長期インターンと聞くと、時給が高くて就職活動に活かせるような印象が強いと思うのですが、長期インターンのもう1つの良さとして「社会人を疑似体験できること」があると思います。 そうした経験ができる貴重な機会だと思うので、お金や時間を気にしすぎず思い切って挑戦してみてください!