この企業で募集中の長期インターン
参加したインターン先企業名: 株式会社KICONIA WORKS
参加したインターン: エンジニア/プログラミング
名前: 田中基暉
大学名: 東京大学
学年(取材時): 大学4年生
インターンを始めた一番の理由は、「実務経験がない」という状態を早いうちに変えておきたいと思ったからです。授業や独学でプログラミングに触れる機会はありましたが、実際の仕事としてコードを書く経験はありませんでした。エンジニアの世界では「実務でやったことがありますか?」と聞かれることが多い印象があり、最初の一歩をどう踏み出すかが大事だと感じていたんです。 そこで、大学2年の頃からインターンを探し始めました。大学と両立できる週2日ほどの働き方を条件に、未経験から挑戦できる環境を中心に探していました。
この会社に興味を持ったのは、扱っている技術領域の広さでした。一般的なWeb開発だけでなく、機械学習や数理最適化といった分野にも関わるプロジェクトがあると書かれていて、「ここなら面白い経験ができそうだ」と感じたんです。 実際の仕事では、自社開発のプロジェクトを中心に、数か月単位で進む案件に関わります。Webシステムの開発だけでなく、機械学習のPoCや数理最適化など、研究開発に近いテーマをプロダクトとして形にしていくことも多い環境です。製造業をはじめとした企業の課題を、AIやシステムで解決していく。そんな開発にインターンとして関われる点に魅力を感じ、この会社で挑戦してみたいと思いました。
インターンを始めた当初は、いきなり大きな仕事を任されるわけではなく、細かいタスクから少しずつ取り組む形でした。実は当時、Web系の開発についてはそれほど知識が多かったわけではなく、最初は既に動いているシステムの一部を触りながら学んでいくようなイメージでした。 例えば、WebサイトのUIを少し修正したり、マッチングシステムのロジックにあるバグを修正したりといった仕事です。大量に上がっているバグの中から一つずつ担当して直していくことで、コードの読み方やシステムの構造を理解していきました。開発言語はPythonがメインで、Web系ではTypeScriptなども使います。言語レベルの知識があれば、実務の技術は実際に手を動かしながら身につけていける環境でした。
最近関わっている案件の一つが、建設業界向けのシステム開発です。建築図面をシステム上で管理し、AIがその内容を理解できるようにする仕組みを作っています。 ただ図面をそのままAIに読み込ませても、構造をうまく理解できないことが多いそうです。そこで、図面の中から柱や梁といった部材を自動で検出し、該当する位置にポイントを打つような処理を行う仕組みを作っています。そうすることで、AIが図面の構造をより理解しやすくなります。私はその中でも、こうした部材検出の処理など、システムの裏側にあたるロジック部分の開発を担当しています。
特に印象に残っているのは、インターンを始めて1年ほど経った頃に任せてもらった社内システムの開発です。スクリーンショットを撮ると自動でURLが発行され、そのまま社内で共有できるツールを作るプロジェクトでした。 それまでの仕事は既存のシステムの一部を担当することが多かったのですが、このときはアーキテクチャの設計やインフラ構成、サーバーの配置、社内ネットワークだけで閲覧できる仕組みなど、設計から実装までほぼ一人で進める経験ができました。メンターの社員の方にアドバイスをもらいながら進め、最終的には納期内に完成させることができました。今も社内サーバー上で実際に使われていて、自分の作ったものが役立っていると実感できた仕事です。
インターンを続けていくと、徐々にタスクの粒度が上がり、「自分で考えて進めてみて」と任される仕事が増えていきました。そうした中で難しさを感じたのは、研究開発に近いプロジェクトに関わったときです。 例えば機械学習の案件では、「精度がなかなか上がらない」といった壁にぶつかることもありました。原因が一つではないことも多く、試行錯誤しながら改善していく必要があります。そんなときは完璧を目指しすぎず、まずは「今の状態で動くシステム」を作ることを意識して進めていました。行き詰まったときには社員の方に相談することも多く、経験をもとにアドバイスをもらえるので、一人で抱え込まずに進められる環境はとても助かりました。
振り返ってみると、最初に感じていた「実務経験がない」という不安は、この長期インターンを通してかなり解消されたと思います。 最初は、既存のシステムのバグ修正や小さなタスクを少しずつ担当するイメージを持っていました。ただ実際に働いてみると、想像していた以上に開発に関わる機会をいただきました。 実務経験がない状態からのスタートでしたが、プロジェクトの中で実際の開発に関わる経験を積むことができ、気づけば想像していた以上に多くの経験をさせてもらっていると感じています。今ではその経験が自分の大きな自信にもつながっています。
会社は10数名ほどの規模で、社員の多くがエンジニアです。エンジニアがプロジェクトマネジメントも兼ねているケースも多く、少人数ならではの距離の近さがあります。 社員の方との距離も近いため、キャリアの話を聞く機会も多いです。大手企業で働いていた経験を持つ方もいて、どんな会社でどんな仕事をしていたのかといった話を聞く中で、自分の進路について考えるきっかけにもなりました。 また、このインターンを通してベンチャー企業で働く面白さも感じるようになりました。少人数の会社では一人ひとりの裁量が大きく、プロジェクトの重要な部分を任せてもらえることが多いからです。その分大変な部分もありますが、仕事の面白さはとても大きいと感じています。 こうした経験を通して働き方の選択肢が広がり、会社ごとの働き方やプロダクトの違いを知る中で、自分がどんな開発に関わりたいのかが少しずつ見えてきたように思います。
基本的には週2日、1日7〜8時間ほど働いていて、合計で週15時間くらいの勤務です。大学3年生のときは実験などで忙しい時期もありましたが、大学院入試などで忙しいときは一時的にお休みすることもできました。 会社としても「学生は学業が本業」という考え方があるので、無理な働き方を求められることはありません。リモートワークも可能で、大学の予定に合わせて柔軟に働ける環境だと思います。 オフィスは渋谷駅の近くにありアクセスも良く、社内にはお菓子も置いてあって自由に食べられます。さらに冷蔵庫にはプロテインドリンクや野菜ジュースが常備されていて、ちょっと疲れたときに飲んでいる社員の方も多いです。こうしたユニークな雰囲気も、この会社らしいところだと思います。
このインターンは、最初から高い技術力が求められるというより、やる気やポテンシャルを見て採用してくれる環境だと思います。入ってからは社員の方のコードやレビューを通して学ぶ機会が多く、しっかり取り組めば着実にスキルを伸ばしていくことができます。 今の時点で経験が少なくても、技術に興味があって「やってみたい」という気持ちがあれば十分挑戦できると思います。まずは一歩踏み出してみることが大切だと感じています。