参加したインターン先企業名: M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社
参加したインターン: 営業
名前: 中川 巧
大学名: 松山大学
学年(取材時): 大学3年生
休学前、大学のゼミでビジネスプランの作成を行ったのがきっかけでした。 もともと地元の企業に就職してそのまま暮らそうと思っており、ビジネス自体にあまり興味はありませんでしたが、僕はコロナ世代ということでサークル活動ができていなかったというのもあり、ゼミ活動に注力する中で、将来事業を作るような人間になりたいと思うようになりました。 そのためには今成長しなければいけないし、やりたいことも今探さなければいけないと思い、一念発起して上京しインターンにフルコミットしようと思ったのが経緯になります。
理由は大きく2つあります。 1つ目は業種の特性です。 M&Aという業種の特性上様々な企業にアプローチするため、多様な業界の企業と関わることができます。 そのため、M&Aに限らず色々な業界知識を吸収することができます。 2つ目は業務内容です。 M&Aという企業の売買という領域では、1回の取引金額の規模も大きいですし、経営者といったレイヤーの高い方を取引相手として、一生に一度の大切な経営判断のサポートを行うことになります。 そういった規模も大きく難しい業務を取り扱う中で、ファーストコンタクトである商談を獲得するのは非常に難しく、同時に営業力も身に付くと考えました。 そして、M&A業界の中でも特に弊社を選んだ理由は、高みを目指せる環境です。 弊社には前職においても高い業績を残してきた方々が社員として入社してきているとのことだったため、そういった方々に囲まれて仕事をすることで自身も高みを目指したいと思い、選びました。
最初に比べると軸は変わりましたが、今の軸は大きく2つの転換点を通じて形成されました。 1つ目は、弊社に入社する前にインターンシップを探していたときです。 僕は将来事業を作る人間になりたいと思い、初めは営業ではなく企画・マーケティングの長期インターンの面接を受けていました。 そのとき面接で、「マーケティングは営業の1つ上のレイヤーなので、まずは営業経験を積むのが道理」「本当は営業をやりたくなくて逃げているだけなんじゃないか」と言われ、自分の職種選びの見直しのきっかけになりました。 これを機に、全ての職種の基礎となっている営業を地道に頑張ってみようと思い、考え方をシフトしました。 2つ目は、弊社の前にある広告系のインターンシップに参加していたときです。 当時のインターンシップでも色々な業界と関わることはできるのですが、もう少し深く広く他業界を知ってみたいと思い、M&A業界に興味を持つようになりました。
ありました。 実際僕たちインターン生が関わる業務は、初回面談のアプローチを行うテレアポだけだったので、本当に営業力が上がるのか不安でした。 しかし、実際に電話してみると想像以上に難しく、やりがいのある業務でした。 経営者相手に架電を行うので、穴のないように論理立てて話したり、緊張している素振りを見せないように話したり、相手の出方を見ながら臨機応変に対応する必要があります。 これができていなかった時期にはそもそも電話は繋がらなかったですし、1件もアポは取れませんでした。 このような業務の難しさを踏まえて、やはり今まで経験してきた営業インターン以上に営業力が身につくと感じました。 また、架電をする度に社員の方から手厚く的確なフィードバックをしていただけるので、客観的に自分の動きを捉えながらレベルアップできています。 そのため、最初に感じていた不安は問題になりませんでした。
僕がやって良かったと感じるのは、会社を知ることです。 就活もインターン選考も、対策は大きく分けて2種類あると思っています。 1つ目は自己分析、2つ目は業界・企業分析です。 選考の対策をするとき、多くの人は自分が向いている・向いていないに意識が向きがちだと思います。 ただ、実際僕が選考を受けてきた中で、企業に対する知識の浅さや活躍できるイメージが湧かないという理由で落ちてしまったこともありました。 そのため、まずは相手の会社のことを知り、その中で自分が成果を出せるイメージを結びつけることが大事だと個人的には思います。 自分が成長したいから入るのももちろん大事ですが、成長させてもらう代わりに、そのリターンとして会社に価値提供できることをしっかりとアピールすることも重要だと考えています。
私たちインターン生が担当しているのは、M&Aにおける最初の段階です。 具体的には、会社・事業を譲渡したいと考えている会社のオーナーの方に架電を行い、初回面談を設定する業務を行っています。
最初は本当に無かったです。 選考を受けるにあたり、自分なりにネットで調べるなり、M&Aに関する書籍を読むなりしてインプットはしていましたが、実務に繋がる知識はほぼ無かったです。 自分ではそれなりに勉強して臨んだつもりでも、業務を始めてみると知らないことばかりだと気がつきました。 実際始めてみないと分からないこともあるので、業界に関する基礎知識を詰めておけば良いのかなと思います。 長期インターンを始めてからは、分からないことがあれば自分で調べた上で社員の方に積極的に質問するようにしています。
9時に出社後、50分間電話したら10分間休憩するタイムスケジュールで架電を繰り返しています。 12時頃に昼休憩をした後、勤務時間まで仕事をして、最後の30分間に業務の報告と上司の方からフィードバックをいただいています。 業務中はただ作業のように電話をかけるのではなく、近くに社員の方が常にいらっしゃるので、フィードバックもいただきやすいですし、社員の方の電話の掛け方から学べることも多くあります。 このようなスケジュールで私は週4日のペースで働いています。
営業の目標数字を達成できたときです。 もちろん自己成長もそうですが、その目標を達成したことで、普段支えてくださっている社員の方や会社全体に貢献できた実感が得られるととても嬉しいですし、やりがいになります。
なかなかアポを取れないときは辛いと感じます。 目標を達成しなければならないというプレッシャーに加え、自分の思うように電話でのコミュニケーションが取れないとブルーにはなります。 ただそのような中で続けられているのは、頑張る理由を明確に持てているからだと思います。 自分の中での目標やモチベーションが曖昧だと、途中で辞めてもいいや、と思ってしまいます。そのため、頑張る理由や目標を持つことが大事だと思います。 しかし目標を定めていても、辛いと感じたり挫折することはあると思います。 そういうときがあるからこそ、モチベーションのベクトルを外側に向けることが重要だと思っています。 ある程度自分の成長のために努力することも大事ですが、それを徐々に誰かのため・社会のために持っていくことで、失敗したときに過度に自己嫌悪になったり自責の念を抱いてしまうことを避けられると思います。
数多くありますが、1番は営業のトークスキルです。 今までの長期インターンでもテレアポ経験はあったのですが、今回のインターンシップでは緊張感が段違いです。 電話相手は経営者の方々ですし、内容もM&Aという規模の大きいものなので、電話越しに相手の反応を見ながらこちらから言うべきことを判断してコミュニケーションを取る必要があります。 最初はとても緊張しますが、継続することで、今後の就活や就職後の仕事の中など様々な場面で役立ってくると思います。
会社の良いところは沢山あります。 1番は先ほどもお話ししたように、高度な営業スキルを身につけられるところです。 非常に優秀な社員の皆さんとともに難しい業務に挑むことで、インターンシップを始める前に比べて自分のレベルも引き上げられたと感じます。 自己成長にはとても良い環境だと思いますし、それに加えて自分が貢献した分はその分お給料として還元していただけるので、それがモチベーションにもなっています。
まずインターンシップを始めてみたいと思っている学生さんに向けて、インターンのハードルは思ったより高くないということを伝えたいです。 今回の体験談の話でかなりハードルを上げてしまったとは思うのですが、実際に始めてみなければ分からないこともありますし、やってみることが大事です。 特に就活をする大学生の方は、約1年という短い期間の中で将来勤める企業の業種や職種を決める必要があります。 そのため、長期インターンシップをキャリアについて考える1つの手段として捉えていただければ、後悔しない人生になるのかなと思います。