参加したインターン先企業名: WILLER EXPRESS株式会社
参加したインターン: 企画
名前: A.K.
大学名: 長岡技術科学大学
学年(取材時): 大学3年生
私がインターンを探し始めたきっかけは、大学の長期休みを有効活用したいという思いからでした。 私の通っている大学では冬休みと春休みが長く、12月末から3月末までの3ヶ月間休みが続きます。 この期間をただ過ごすのではなく、何か実践的な経験を積みたいと考えてインターンを始めることにしました。 特にバスが好きで子供の頃から興味を持っていたため、バス会社のアルバイトかインターンを探していたところ、現在のインターンに辿り着きました。
偶然見つけたインターンの募集が自分の興味と一致していたからです。 最初は大阪のバスターミナルでのターミナルスタッフのインターンを見つけて応募したのですが、面接で私が高校時代に行った地元のバスに関する研究について話すと、社長や企画職の方々に興味を持ってもらい、最終的には東京本社での企画業務を任されることになりました。 また、企業が発展傾向にあることも後押しになりました。 現在バス業界は全国的に縮小傾向にあり、もともとバス業界で働くことに対して不安がありました。 しかし、弊社はかなりの本数のバスを保有・維持しており、社内では「縮小」「廃止」といったネガティブな言葉が聞こえてこないくらい、成長を続けている前向きな企業です。 その点で、この会社なら安心して好きなことを追求できると感じ、選びました。
インターンを探す際に大切にしていたことは、自分の好きなことを仕事に活かせるかどうかでした。 私はバスや交通業界に興味があったため、その分野でのインターンを探していました。 また、当時は大学2年生で就職活動は本格的には始まっていなかったため、特に将来のことは意識せず、純粋に好きなことを体験できる場所を選びました。 バス業界のインターンは少なく、見つけるのに苦労しましたが、その分見つけた時の喜びは大きかったです。
①乗車レポート: 自社や他社の高速バスに乗って乗車運賃やお客さんの男女比、年齢層、乗務員の接客態度や運転操作、座席の乗り心地などを評価し、詳細なレポートを作成し提出します。 ②動画作成: 弊社の高速バスの座席やレストランバスという定期観光バスを紹介する動画の撮影から編集まで担当しています。 ③状況考察: 仙台から東京、大阪から福岡など、都市間を1つ定め、その区間に存在する色々なバス会社の高速バスを全部調べ上げ、1つの時刻表にまとめる仕事をしています。 バスだけでなく、新幹線や航空機に関する情報も一元化することで、その区間で各社何本ずつバスがあるのか、頻度の低い時間帯はどこか、主要な移動手段は何かといった考察を行います。 ④新規路線: 自社が未進出の区間に路線を作ることを仮定して、バス停の設置場所、利便性の高い時刻などを考えます。 この際、法令に沿って時刻表等を考え設定する必要があるので、法律の勉強にもなりました。 ⑤側乗: 高速バスのドライバーの方の真横に立って、接客や運転操作を間近で見学する業務です。 ⑥研修見学: 「おもてなし研修」というドライバーの方に対する接客研修を見学し、弊社がどれだけ高い接客レベルを求めているのかを体感しました。 日によって業務は異なりますが、基本的に①乗車レポートと②動画作成をメインの業務として担当しています。 ①〜⑥以外にも、社員と一緒に長野、大阪、名古屋に出張に行って現地の視察をしたり、マーケティングの勉強をする機会もありました。
一番印象に残っている嬉しいエピソードは、自分が作成した乗車レポートが社長に直接評価され、全国の営業所に共有されたことです。 自分のレポートが実際に会社の運営に影響を与え、改善のきっかけとなったときは、とても大きな達成感がありました! また、ドライバーの隣に座って実際の運転操作を間近で見学する機会を得たことも、バス好きとしては非常に貴重な経験であり、嬉しかったです。
辛かったことは、自分の予想と現実の業務量や時間管理が上手くいかなかったことです。 初めてのインターンで、各タスクにどれくらいの時間がかかるのかを見積もることが難しく、期限内に業務を終わらせることができないことがありました。 しかし、これも経験の一つとして捉え、日々の業務の数をこなしていくことで次第に改善していくことができました。
働くモチベーションややりがいは、やはりバスが好きという思いが大きいです。 もともとバス会社で働きたいという思いがありながらも、業界動向や待遇面から諦めかけていました。 そのため、安定した会社で好きなことを仕事にできることは非常に幸せなことだと感じています。 また、社長や上司との距離が近く、自分の努力が評価されやすい環境だったことも、モチベーションを高める要因になっています。
ビジネスマナーや基本的なパソコン操作、動画編集技術、バス業界や交通業界に関するより深い知識が身につきました。 特に、接客や運転操作に対するこだわりを実感し、自分自身の接客スキルを向上させようという意識も高まりました。
物事の吸収の仕方が変わりました。 大学で授業を受けるにしても、「会社で使うならどのような吸収の仕方をすれば良いか」という観点で受けるようになりました。 ただ受けているだけでは退屈に感じてしまう講義も、「自分ならこの知識を社会でどう使うか」という視点で受けてみると、楽しく学べると気が付きました。
ぜひ自分の興味や関心を大切にして、チャレンジしてみてください。 僕は岩手県出身なのですが、岩手県で地元のバスを追いかけて、バスに関する研究室があるという理由で新潟の大学に入学し、今度はバス会社でインターンをするために上京して働いています。 このように、全て好きなことを軸にして生きているので、いくらやっても楽しいですし、毎日が充実しています。 最初は不安や戸惑いもあるかもしれませんが、その経験が必ず自分の成長につながります。 自分の可能性を広げるために、ぜひ積極的に取り組んでみてください!