インターンシップに参加する前に事前準備をしておく必要があります。
インターンシップは、学生にとってとても有意義な機会ではありますが、なにも準備をしないまま参加してしまうと、企業に迷惑をかけることになったり、自分自身も大変な思いをしてしまったりする可能性があります。
そしてせっかくインターンシップに参加するのであれば、この成長できる機会を最大限活かすべき!そのためにはまず、いくつかの事前準備が必要です。
そこで今回は、インターンシップに参加する前に行うべき事前準備についてまとめてみました。
なぜインターン参加前に行う事前準備が重要なのか?
インターンシップに参加する前に事前準備を行うことで下記のようなメリットがあります。
・自分に自信が持てる
・頭がクリアになる
・目的がはっきりし、迷いがなくなる
・より一層成長できる
・インターンシップの選考に通りやすくなる
・就活や今後の人生にも活きる
インターンシップの事前準備は、ある種「社会人としての事前準備」と言っても過言ではないでしょう。これから社会人として働いていくあなたにとって、とても大切な時間となるはずです。
インターンにエントリーする前の事前準備
この記事では、インターンシップの事前準備を「エントリーする前に行うべき準備」と「インターンシップに参加することが決まった後に行う準備」に分けて説明していきます!
【インターンシップの事前準備】自己分析をする
まずインターンシップを始める前に事前準備としてやっておきたいのが、「そもそもなぜインターンシップに参加しようと思ったのか」などの目的や理由を明確にすることが大切です。目的や理由が曖昧なままインターンに参加をしても、本来得られるべき知識やスキルは身につきませんし、最悪の場合、学生生活における貴重な時間を浪費してしまうことにも繋がりかねません。
また、あなたの性格や特性を知る1つのきっかけにもなります。どんな仕事をしたいのか明確でない方にとっては、とても役立つものです。自己分析をしないまま、人が勧めるままに就職先を決めてしまったり、大手だからという理由でエントリーをしてしまうと、後で公開する可能性が高くなってしまいます。
【インターンシップの事前準備】興味のある業界や業種、企業について調べる
インターンシップを始める前に、その業界や特定の企業について深く理解することは重要です。会社の名前だけ知っていても、実際にどのような業務をするかまでは把握しきれていないことも多いと思います。
会社HPやインターンシップを募集しているサイトなどから、その会社がどのような事業を行なっているか調べましょう。その会社のサービス、ニュース、製品などについては最低限理解しておくべきです。
また、企業を調べる時には、その会社のビジネスモデルに着目すると、企業調べがやりやすいと思います。株式を公開している企業には、企業が投資家に向けて経営情報や業績などを公開しているIR情報というものがあります。そういった情報なども念のため目を通しておくと良いでしょう。
【インターンシップの事前準備】インターンシップの内容/プログラムの確認
選考内容と同様にインターンシップは企業ごとに様々なプログラムが用意されています。
興味のある企業が決まったら、企業に直接確認をしたり、インターンシップ情報サイトで調べたり、すでにその企業のインターンシップに参加した先輩などに聞いたりして調べておきましょう。
業界、業種としては興味のある企業だったけど、プログラムの内容や業務内容を確認したら自分がやりたいと思う内容ではないことも充分にあり得ます。
インターンシップの内容を具体的に知ることで、本当に自分がやってみたい仕事がなんなのかを知るきっかけにもなるということです。
ここまで事前準備ができればあとは、実際に応募してみるのみです!
【インターンシップの事前準備】履歴書やエントリーシートを作成する
インターンシップに参加したい企業が明確になったら、実際に応募してみましょう。
応募方法は
・インターンシップ情報サイトから応募する
・企業のホームページから応募する
・企業に直接電話をして応募する
・大学のキャリアセンターなどから応募する
などの方法があります。
インターネット上で募集がされている場合は、インターネット上から応募するのが良いでしょう。
そして応募する際には、履歴書やエントリーシートの記入が必要なことが多いです。
ここからは履歴書やエントリーシートに記入しなければいけない「志望動機」と「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」の書き方についてご説明いたします!
志望動機の書き方・対策
志望動機とは『あなたが〇〇会社のインターンシップに参加したいと思った理由』です。
志望動機を書く際のポイントは「あなたの考えや経験、これから学びたいことなどを踏まえる」ということです。
よくありがちだけど良くない志望動機としては「会社のことをただひたすらに褒めるだけの志望動機」です。「御社は〇〇なところが優れていて、御社のビジョンである〇〇に共感しました」など、ホームページを見たら分かるようなところのみ記載してしまう学生が多くいます。
しかし、あくまで志望動機は『あなたが〇〇会社のインターンシップに参加したいと思った理由』です。
・なぜ会社の強みに惹かれたのか
・なぜ会社のビジョンに共感したのか
・このインターンシップでなにを得たいのか
などをあなたの考え方や具体的なエピソードに重ねて文章を作る必要があります。その点を理解しておきましょう。
ガクチカ(学生生活で最も力を入れていること)の書き方・対策
いわゆる「ガクチカ」といわれる「学生時代に力を入れたこと」も志望動機と同様により具体的であることが望ましいです。
・どのような活動を行ったのか
・なぜその活動を使用と考えたのか
・活動を行う中でどのようなことがうまくいき、どのような苦労があったのか
・どのような結果になったのか
・この経験からどのような学びがあったのか
・この経験をインターンシップにどう活かすことができるのか
など、数値や実際に起きたエピソードを交えて具体的に記載するようにしましょう。
全体的なポイント
一番やってはいけないことは誤字脱字です。誤字脱字に気付くためには、自分自身で何度も確認することと、自分以外の人に確認をしてもらうことです。
両親や友達、キャリアセンターの方など、誰かに確認をしてもらうようにしましょう。
また分かりやすい文章を書くことも重要です。基本的には「結論→理由」の順で文章を作ると分かりやすい文章になります。その点を意識しながら書くことができれば、履歴書やエントリーシートの対策はばっちりだと思います!
インターンシップの選考内容は企業によって異なる
インターンシップの選考内容だけでなく評価するポイントも各企業によって異なります。
そもそも履歴書やエントリーシートの提出が必要ない企業もありますし、面接も10分程で終わる場合もあります。
その一方で1次面接、2次面接と面接が複数あったり、エントリーシートだけでなく適性検査や知識やスキルを試すテストがあったり、選考の過程が複数ある企業も存在します。
そのため、現時点で入りたい企業が明確になっている人は、まずその会社のホームページやインターンシップ情報ページを見て、どのような選考過程になっているのか確認すると良いでしょう!
参加するインターンシップが決まった後の準備
ここからは参加するインターンシップ先が決まった後の準備について解説していきます。
【インターンシップの事前準備】最低限のビジネスマナーを覚える
インターンシップの対策として最低限のビジネスマナーを覚えることも重要です。
本選考ではなくインターンシップであるとはいえ、企業はインターン生を優秀な人材かどうか見極めている場合も多々あります。
参加する前からビジネスマナーのプロになる必要はありませんが、ある程度のビジネスマナーは覚えておくと良いでしょう。いくつか常識的なビジネスマナーを以下に記載しました!
遅刻や欠席の連絡は必ず行う
インターンシップの日程や時間に遅れそうな場合は必ず連絡しましょう。予定が変わり参加できなくなった場合も同様です。突然の遅刻や欠席は社会人として許されません。
元気よく笑顔で挨拶をする
挨拶は基本中の基本。出会った社員の方にはきちんと挨拶をしましょう。挨拶の印象であなたの印象が決まると言っても過言ではありません。また、出社時や退勤時は直属の上司だけでなく周りの方にも声をかけるとより良いでしょう。
私的なスマートフォンの使用は控える
業務中は私的なスマートフォンの使用は控えるようにしましょう。重要な連絡が来る場合など、どうしても必要な場合は事前に許可を取りましょう。例え私用でなくても、会議やミーティング中など誰かが話している時に目の前でスマートフォンを操作するのは印象が良くありません。出なければいけない電話や連絡が来た場合は、相手に一言「失礼します」と断ってから電話に出るようにしましょう。
電話のマナー
かかってきた電話は基本的に3コール以内で出るようにしましょう。電話出るのが遅くなってしまった場合は「お待たせいたしました」と一言お伝えします。そしてビジネスシーンでは「もしもし」がNGです。「お電話ありがとうございます。〇〇会社の〇〇でございます」と明るく元気な声で電話に出ましょう。
先方の社名や電話番号は必ず復唱し、聞き間違いが起きないように気を付けましょう。
メールのマナー
冒頭に件名と、文末に署名(自分の情報)を必ず入れるようにしましょう。分かりやすい文章で、丁寧な言葉遣いを心掛けます。また、返信の際は速やかに行い、確認したら必ず返事をする癖をつけると良いでしょう。
指示やアドバイスは必ずメモを取る
指示やアドバイスを受けた際には、メモを取る癖をつけましょう。後で見返すこともできますし、同じミスをしないようにすることができます。指示やアドバイスを理解できなければ、適切なタイミングで質問をすると良いでしょう。分からないことを分からないままにしないこともとても大切なことです。アドバイスを受けた後は、自分と向き合ってくれたことに感謝を述べましょう。
秘密の保持
社内で得た情報や業務に関することを外部や第三者に漏らさないよう注意してください。後にトラブルになってしまう可能性があります。気を付けましょう。
【インターンシップの事前準備】インターンシップに必要な持ち物を準備する
インターンで使うかもしれない物を準備しておきましょう!
必要な持ち物は企業によって異なりますが、一般的には下記のようなものが必要だとされています。詳しくは参加する企業に確認してみましょう。
・筆記用具
・メモ帳
・腕時計
・携帯電話
・印鑑
・折りたたみ傘
・ハンカチ
・学生証
・健康保険証
・名刺入れ
【インターンシップの事前準備】身だしなみを整える
身だしなみを整えることもとても大切です!ここでは男女に分けて、髪型やスーツ、靴やカバンについて解説してみました。
インターンに参加するときの身だしなみの準備!髪型編
●男性
男性の髪型は短くカットして、もみあげや襟足の長さにも気を配りましょう。前髪をあげて、おでこを出すようなヘアスタイルは、清潔感やフレッシュ感を演出できるのでおすすめです。髪の毛の色はもちろん暗くするようにしましょう。
●女性
髪の毛が長い場合は後ろでまとめるようにしましょう。特に前髪が、お辞儀をした時に髪の毛が顔にかかることはNGです。髪の毛の色は社会人になると、男性よりは明るい色でも認められることは多いですが、就職活動中には暗い色にするようにしましょう。
インターンに参加するときの身だしなみの準備!スーツ編
●男性
スーツの色は黒、紺、暗いグレーなどであれば大丈夫でしょう。
ただ、ストライプのものは避けるべきです。気にしない方も多いですが、万が一そういったところを気にする方がいた場合に、評価が下がることに繋がります。
また、スーツのポケットにはものは何も入れないようにしてください。スーツの型崩れにも繋がりますし、シルエットも美しくなくなります。ズボンも折り目がついたものを着用するようにしましょう。ズボンの丈の長さは靴にかかるくらいが一般的です。
●女性
女性の場合もスーツの色は黒、紺、暗いグレーなどであれば問題ないでしょう。
女性はスカートを着用することも多いですが、丈は座った時に膝にかかるくらいの丈のものを選ぶのがおすすめです。
男性と同様にスーツのポケットにはものは何も入れないようにしましょう。スーツの型崩れにも繋がりますし、シルエットも美しくなくなります。
インターンに参加するときの身だしなみの準備!靴、カバン編
●男性
男性の場合は、靴は黒のものが無難です。
靴下は。「くるぶし丈」のものは選ばず、色は黒、紺などにするようにしましょう。
カバンはいわゆるビジネスバックを選ぶべきです。
インターン先で書類をもらうこともあると思いますので、書類を多めに入れても余裕の持てるサイズにしましょう。
●女性
シンプルな黒のパンプスを選ぶようにしましょう。
ヒールの高いものはNGです。3cm〜5cmが一般的でしょうか。
インターンシップ期間中は、動くことも歩く機会も多いので、自分が動きやすい靴という観点で用意できるといいと思います。ストッキングの色はナチュラルベージュがおすすめです。破れる、伝線するなどの可能性もあると思いますので、予備のものを用意するようにしましょう。
カバンは男性同様いわゆるビジネスバックを選ぶべきです。インターン先で書類をもらうこともあると思いますので、書類を多めに入れても余裕の持てるサイズにしましょう。
【インターンシップの事前準備】参加する企業だけでなく業界や業種について調べる
ほとんどの学生がエントリーする前にある程度業界や業種について調べているため怠りがちですが、インターンシップに参加することが決まった後にも改めてその企業が属する業界や業種、職種についてなど調べておくと良いでしょう。
そうすることで、上司から聞く指示や業務理解が深まり、より早く成長することができます。インターン生でいられる期間には限りがあるため、できるだけ充実した有意義な時間にするためにも改めて調べ直すことが重要です。
【インターンシップの事前準備】インターンシップに役立つスキルや知識を勉強する
あなたがインターンシップで用いるであろう特定のスキルを磨いておくことも大切です。たとえば、Word、Excell、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートなどのソフトの操作方法を学習したり、エンジニア職であればプログラミング言語を学び直した利しておくと良いでしょう。
事前勉強をしておくことで、スムーズにインターンシップに馴染むことができます。
【インターンシップの事前準備】自己紹介を用意しておく
入社後まず最初に行うのが「自己紹介」です。当日はとても緊張すると思いますし、その場でいきなり自己紹介を考えるのはかなり難易度が高いです。
そのため、事前に自己紹介を用意しておき、すらすらと話せるように練習しておきましょう。
【インターンシップの事前準備】会社までの経路を調べておく
その他にも、会社までの経路をしっかりと調べておくことが大切です。必要以上に早く会場に着きすぎる必要はありませんが、少し余裕を持って到着できるようにしておきましょう。
土地勘のある場所なら問題ありませんが、あまり馴染みのない場所に会社がある場合は、駅からの道を調べておきましょう。地図アプリなどで、事前に住所を登録しておくことをおすすめします。
インターンシップの事前準備は社会人としての事前準備!
今回はインターン前日までに準備しておくべきことを紹介しました。
この記事の最初にもお伝えしましたが、インターンシップの事前準備は社会人としての事前準備とほぼイコールです。めんどくさがらず丁寧に準備をすることで、この貴重な機会を無駄にすることがなく、最大限活用することができます。
しっかり事前準備をして臨むようにしましょう!