- 社名:株式会社メディックメディア様
- 設立:1979年12月
- 従業員数:120名
- 学生インターン:9名
- 事業内容:医療系、看護系の出版事業、電子書籍の発刊、アプリ開発など
- お話を伺った方:浅田様
(2024/4月時点)
1年生の時に採用した学生が、4年間続けてくれました!
-まずはじめに事業内容を教えてください。
弊社は医療や看護の書籍出版を主軸に事業を展開しています。国家試験対策の参考書、問題集を中心に、最近では、電子書籍版の発刊に加え、書籍と連動したアプリ開発なども行っています。
-なぜインターン生を採用しようと考えたのでしょうか?
これまでアルバイトでの採用を行ってきましたが、定着率が低く、採用活動に苦しんでいました。定着しなかった理由はいろいろあると思いますが、私たちの求める「週2〜3日の勤務」が、アルバイトを希望する方からすると少し物足りなかったのではないかと考えています。
その課題を解決するために最適だと考えたのが長期インターンでの採用でした。
学生は授業や課外活動があるため最初から勤務日数が少ない働き方を希望しているのでは?と予想しました。また出版業界や医療・看護の業界を目指している学生にとっては、とても良い経験を提供できるのではないかと考えたからです。
-実際に長期インターンの採用を始めてみていかがでしたか?
まず思っていたより多くの応募が来て驚きました。長期インターンなので、学生のみという採用条件が付いたにも関わらず、アルバイトで出していた全年齢対象の求人よりも応募数が集まったんです。
採用後もほとんどの方が退職せず、先日卒業したインターン生は1年生から卒業まで、在籍してくれていました。就職活動を終えた学生も、卒業ギリギリまで働いてくれたり、約4年前から長期インターンの採用を始めましたが、途中で辞めてしまった方がほとんどいらっしゃらないくらいです。
長期インターンを始めて本当に良かったと感じています。
業務は日々変化!インターン生には幅広い仕事を!
-インターン生に任せている仕事を教えてください。
主に電子書籍やアプリ開発のプロジェクトに参加してもらっています。
具体的には、市場調査やアイデア出し、プロトタイプの作成、電子書籍の編集やマーケティング戦略の策定などをお任せしています。
弊社の場合は固定の上司を付けていたり、1つの業務だけを担当してもらうようなことはなく、その日必要なポジションに入っていただいております。
業務が固定されないことで、学生が楽しく感じないかもしれないという懸念はあったのですが、そのことについて、実際にインターン生に意見を聞いてみると、幅広い業務に携わる点や、日々新しい業務に挑戦することができ、刺激的でむしろ楽しいという意見でした。
-インターン生特有の魅力を教えてください!
いろいろありますが、一番は「会社に新しい風を吹き入れてくれること」だと思います。
近年、出版業界における変化は著しく、特にデジタル化の波は私たちの事業にも大きな影響をもたらしてきました。時代の波に乗るには、若い世代の発想力や刺激が必要だと考えています。新しい技術やアイデアを取り入れていかなければ、事業の存続はありまえません。
つまり学生の新しいアイデアや若いエネルギーをいかに取り入れていくかが重要です。
それができるようになることこそが、アルバイトでもなく、中途採用でもなく、長期インターン採用だからこそのメリットではないでしょうか?
あとは新卒として入社してくれる可能性があることもインターン生の魅力です。実際弊社でも、インターン生から新卒採用が決まっています!
-逆にインターン生だからこその難しさや大変さはありますか?
私たちがインターン生に感じるデメリットのようなものは本当にありません。
ただ、逆にインターン生側からしてみると、先ほどお伝えしたように業務が固定化されていないことで、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のエピソードになりづらく、成果として数値のアピールができないことが1つ課題だと認識しています。
それでも皆さんとても長く働いてくれていますが、お互いにとって、メリットのある働き方、仕事内容にしていきたいので、今後は「サイトのPV数を上げる施策」など、数値として明確になる仕事も任せていきたいと考えています。
上下ではなくフラットな関係を築くことが大切
-インターン生と関わる時に意識しているポイントはありますか?
社員が「上」、インターン生が「下」のような関わり方にならないよう意識しています。
これはインターン生だけの話ではなく、弊社全体の考え方なのですが、上下関係ではなく、フラットな関係で、お互い尊敬の念を持って仕事をするようにしています。
もちろん指示する側と指示される側の立場は明確なので、あくまで意識の話になってしまいますが、この意識の違いが「言い方」であったり、「態度」に表れると思うので、とても重要だと考えています。
-今後の展望について教えてください。
主に2つあります。
1つ目は学生にとって、より価値のある長期インターンにしていきたいという点と、2つ目がインターン生の中から本採用(新卒社員としての採用)に進む方の人数を増やしていきたいという点です。
長期インターンをする目的は学生によって異なります。今はまだあまりできていないかもしれませんが、インターン生1人1人と向き合い、その方の希望に合わせた働き方や業務をお任せできる長期インターンにしていきたいと考えています。
-最後にインターンシップの導入を考えている企業様にメッセージをお願いします。
弊社が長期インターンを始めた時を思い返してみると、やはり導入前は「費用対効果が良いかどうか」が気になりました。実際に応募を始めてみると、応募数も確保できましたし、やる気があって、素直で質の高い学生からの応募ばかりでした。
新卒採用ができる可能性も考えると、とてもコストパフォーマンスの良い採用方法だと感じています。
その会社に合うかどうかは分かりませんが、弊社の場合は事実として課題を解決できました。長期インターンの採用を始める前よりも明らかに労力や手間が減っています。
導入を検討している企業様にはとてもおすすめです!