- 社名:TAG株式会社様
- 設立:2015年1月20日
- 従業員数:35名
- 学生インターン:10名
- 事業内容:WEB広告事業・コンサルティング事業・HP制作など
- お話を伺った方:北尾様
(2023/12月時点)
普段からSNSに触れている学生の方が成果が出せると考えた
-まずはじめに事業内容を教えてください。
弊社はウェブマーケティングの支援をしている会社です。特に弊社が得意としているのはTikTokをはじめとしたSNS広告の運用です。
顕在層と潜在層のどちらにアプローチしていくのかを明確にし、お客様の課題に合わせたさまざまなご提案をしています。
創業当初は自社メディアの運営のみをしていましたが、私たちが持っている知見を他の企業様でも活かしてほしいという想いから、マーケティングの支援を事業として開始しました。
-なぜインターン生を採用しようと考えたのでしょうか?
先述した通り、私たちは最初「自社メディアで広告収入を得る」という事業を行っていました。その時に男2人で女性の気持ちになって作った「ナイトブラ」のクリエイティブがすごく伸びたんです。(笑)
その際に「自分で作ってこれだけ伸びるなら、実際にその商品を使用できる女性が作ればもっと伸びるんじゃないか」と考えたのがきっかけでした。
とはいえ「女性」という条件で募集をしたわけではないのですが、今のウェブマーケティングは普段からSNSに触れている大学生の方が自分たちより感度が高く、良いクリエイティブが作れると考え、インターンシップの採用を始めたという経緯になります。
-想定していた学生からの応募はありましたか?
はい、もちろん応募もしっかりと集まっていたのですが、なにより応募してきてくれる学生さんたちの質がとても高くて驚きました。募集が来た順で全員採用したくらい、いわゆる「いい子」たちばかりでした。
実際に働いている今も印象変わらず、皆さん大活躍してくれています。
インターン生が1人も辞めず、3人が新卒入社した秘訣とは?
-インターン生に任せている仕事を教えてください。
主にSNSに投稿する画像や動画、文章など、クリエイティブの作成業務を担当していただいていますが、それだけではなく、なにを作るか、どのような切り口でアプローチするのか、お客様とやりとりをしていくディレクター業務などもインターン生にお任せしています。
いつもSNSに触れている若い方たちの発想力やアイディアは素晴らしくて、いつも予想以上の成果を出してくるので、驚くことばかりです。
-多くの裁量をインターン生に渡ししているのですね!とはいえ、突拍子すぎるアイディアを提案されてしまったりしないのでしょうか?
おっしゃる通り、たまには「さすがにそれは難しいかな…」というクリエイティブもあったりはします。そのような時はもちろんしっかりとアドバイスをしますし、逆にそのアイディアを生かしながら現実的に効果が望めそうなクリエイティブに落とし込むにはどうしたらいいかを一緒に思考するようにしています。
学生たちの新しい感性と、自分たちがもつ売れるエッセンスや過去の経験値を掛け合わせることができれば、結果とても良いクリエイティブに仕上がると考えているので、突拍子すぎるアイディアでもネガティブな気持ちになりはしません!
-参加しているインターン生が未だ一人もやめていないんですよね?本当にすごいことだと思うのですが、インターン生が離れていかない秘訣などはありますか?
そうなんです。今現在インターン生が10人在籍していますし、長期インターンの採用を始めてからもう2年経つのですが、誰1人やめておらず、さらには新卒として3人入社することが決まっています。
正直、その明確な理由は分かりません。
ただ弊社はコスメや美容業界を中心に、さまざまな業種のクライアント様がいるので、各インターン生の興味に沿った会社をインターン生自身に選んでもらっています。
その方が仕事を「自分事」として考えてもらえるからです。
最初はさまざまな業務を広く経験してもらうようにしているのですが、その期間で気づいた自分の得意、不得意、興味関心に寄り添った仕事ができているのが大きいのではないでしょうか?インターン生に限らず、自分の得意なこと、好きなことを仕事にしていた方が楽しいですしね!
-とても働きやすそうでいいですね!福利厚生面や時給、給与などの条件面などに特徴はありませんか?
時給は特別高いわけではないのですが、弊社は担当したクリエイティブの成果に応じてインセンティブが支払われる仕組みを採用しています。そのため、インターン生でありながらインセンティブだけでも月に30万円以上稼いでいる方もいます。私としても成果を上げたメンバーにはどんどん還元していきたいと考えていますし、インターン生も頑張った結果が返ってくることに魅力を感じてもらえている気がします。
福利厚生面は特に特徴はないと思いますが、強いて言うなら、たまにウーバーイーツでスタバを奢ってあげたりしていることくらいですかね。そんなこと?と思われてしまうかもしれませんが、本当にインターン生の皆さん、スタバめちゃくちゃ喜んでくれるんです。(笑)インターンシップの採用をしている企業の方はぜひ学生にスタバを奢ってあげてください!予想以上に喜んでくれると思います!
-御社で働くインターン生に直接話を聞く「インターンシップ体験談」の取材の中で「お菓子や飲み物が飲み放題であること」が魅力だと話していただきました。(笑)
そうなんです。弊社ではお菓子を食べたり飲み物を飲みながら、学校の休み時間のような社内会議をしているんです。
決して遊んでいるわけではなく、静かで緊張感のある空気の中にいるより、談笑してる時の方が脳がリラックスしていて、とても良いアイディアが出てくるからです。
弊社の事業内容的に「アイディア」がめちゃくちゃ大事なので、そのような会議の仕方をしています。
シフトにあまり入れない学生にはサポート役を担当してもらっている
-インターンシップ特有の魅力はどんなところだと感じますか?
素直で元気な学生さんたちと一緒に働くことで、若いパワーをもらえることですかね!
仕事面においても、前は手を出せなかったジャンルにインターン生がいるからこそ挑戦できていますし、売上にも大きく貢献してくれています。
学生にとっては分からないことばかりにも関わらず、一生懸命頑張って仕事をしてくれている姿がとてもかわいらしいですし、自分達もしっかり教えてあげたいという気持ちになります。
正直インターン生たちが私の娘と息子と同世代であるが故に、親心のようなものが出てしまっているところもありますが…若い子たちが仕事で成果を上げて、喜んでいる姿を見ると私もとても元気をもらえています。
-逆にインターン生だからこその難しさや大変さはありますか?
お世辞抜きにありません!確かに、授業の関係であまりシフトに入れない、業務にコミットできない学生もいます。
弊社はクライアントとのディレクション業務もインターン生に任せているので、仮にシフトにあまり入れない学生が担当になってしまうと、クライアントとのやりとりに時差が生じてしまったり、迷惑がかかってしまったりしてしまいます。
そのため、そのような学生には案件を持つのではなく、「他のインターン生のサポート役」としてチームに所属してもらうようにしています。その他、インターン生で足りない部分は私たち社員がサポートするようにしているので、これまでインターン生だからうまくいかないと感じたことは一度もありませんでした。
-最後にインターンシップの導入を考えている企業様にメッセージをお願いします。
インターンシップの採用はどんどんした方がいいと思います!
インターン生は仕事を任せれば任せるほど成長していきますし、インターン生が作るクリエイティブや、普段発する言葉から学べることが本当に多くあります。私たちは若い力に触れることで、他の社員や会社が大きく成長していくことができました。
現在弊社はインターン生から新卒採用にもつながっていますが、正直、卒業と同時に巣立っていく方が今後でてきても全く問題ないと思っています。もちろん就職先の選択肢の中に入れてもらえればとても嬉しいですが、一度社会に出てもまれた後「インターンシップをしていたあの頃が一番充実してた」そんな風に思っていただけていれば、いずれ戻ってきてくれたりもすると考えています。長い目で見た時に、インターン生の採用は本当にメリットが多いのではないでしょうか?
弊社は私と、私の友人2人で立ち上げました。とても小さな会社でしたが、創業から10年近く経ち、今はインターン生たちに囲まれながら毎日楽しく仕事ができています。
それもこれも、社員をはじめインターン生たちのおかげです。ぜひインターンシップの採用を始めてみてください。