- 社名:株式会社BONNOU
- 設立:2019年
- 従業員数:18名
- 学生インターン:7名
- 事業内容:webマーケティング/TikTokなどSNS企業アカウント立ち上げ/SNS運用代行やコンサルティング
- お話を伺った方:取締役CEO 横野 力様
(2023/6月時点)
条件に見合う人材を求めた結果、インターンシップに辿り着いた
-長期インターンを採用された背景を教えてください。
インターン生の採用を始める前は、関係者からの紹介をメインに採用活動を行っていました。しかし紹介だけではリーチできる範囲が限られてしまうため、条件に見合う人材を見つけることが
出来ずにいました。そこで、媒体をしっかり使って採用していく方針に切り替え、創業1年目(2020年)からゼロワンインターンさんで掲載を開始して今に至ります。
インターン生の募集でいえば、ゼロワンインターンが一番いい媒体だと思っています。私個人の印象としては、なにかに特化している人材ではなく、まんべんなく様々な人材が応募してくれる印象があります。弊社が提示している「週5日フルコミットできる条件」を満たしてくれる人材も多く、条件面のキーワードがSEO対策でしっかり機能しているのかなと思っています。
-どのような条件でインターン生の採用を進めているのでしょうか。
週5日フルコミットできることを前提として、素直さ・コミット力・グッドエナジー・ストレス耐性・熱意の5軸を判断材料にしています。その方の人間性を重視しているため、あまりスキルや経験に関する条件は求めていません。
なので、応募してくれた方にお尋ねする質問は「人としてどうありたいか」「あなたにとって幸せとは」など、その人にとっての哲学がわかる質問をすることが多いです。これらの質問に対する回答が明確で、言語化できる方が、仕事の質においてもやり抜く力の支えに大きく影響するのではないかと考えています。実際どうか分かりませんが、インターン生に関して私は元々スキルある子の母数は少ないと捉えているため、どういう特性や素質があるかを掘ることを重点に置いています。
インターン生が事業責任者!職能ランク・人事査定の作成もお任せ!
-インターン生にはどのような業務に、どのようなスタンスで携わっているのでしょうか。
主にウェブマーケター、webクリエーターとして
- クリエイティブの企画立案や台本制作
- クリエイティブ台本制作
- データ分析 ・事業戦略
に携わってもらいます。事業の構造的に社員もインターン生も同じ業務をしているので、実力次第では裁量も同じ、一戦力として考えています。
大学を休学または退学したりしている学生もいて、フルコミットで参加してもらっている分、あまりインターンシップという定義にあてはまらないのかもしれませんね。
弊社のインターンシップでは「新卒採用」という意味合いが近いかもしれません。
-実際にインターン生は活躍していますか?
ゼロワンインターンさんから採用した第一号のインターン生は、今事業責任者として年商1千億円の目標で動いてもらっています。
インターンシップにおける学生側の成長要素として「意思決定の頻度の量」が重要だと考えているため、多くの裁量を持って仕事を任せています。
しかし弊社の事業を進めていくにあたって、スキルでは補うことができない経験的な部分も多く必要とされるため、事業責任者はインターン生2名の「ツートップ体制」にしているような状況です。
会社の風土としても、インターン生や正社員に限らず、スキルや能力に応じて仕事を振るような会社づくりを目指しています。
-インターン生の力がメイン事業の土台になっているんですね。
それだけではありません。成果に応じた給与・賞与を決める「査定基準の設定作り」にも携わってもらいました。
各職種の中でランク分けをするところから、役割や目標、査定基準の具体化を行い、評価基準に紐づけていただきました。
また、弊社で行っている四半期に一度の「振り返り面談」で使用する「項目ごとの採点制度」を作り上げたのも、経営陣2名とインターン生です。
基礎から各専門スキルの達成度を、明確に項目分けして4ランクに分類。項目に合わせて達成度を採点する制度を作っていただきました。
BONNOUのメンバーとして、自分の課題と強みを明確にして言語化し、次のステップに行くにはどうしたらいいのか、更には組織的に同じ方向に力を集約できる“会社の仕組み”を、インターン生と共に作り上げたイメージです。
インターン生だからこその意見を取り入れることができ、会社としては重宝する制度作りが出来たのではないかと思っています。
インターン生の活躍で組織全体が強くなる
-他にもインターン生を活用するメリットがあれば教えてください。
しっかり成果を出してくれてる人材を低価格で確保できるというメリットはもちろんですが、インターン生の採用によって「組織の育成力が強くなった」と思います。
今は育成したインターン生が、事業や組織の重要な戦力になっているので、即戦力となる中途採用にも力を注げる状況になってきました。中途の採用も成功することが出来れば、役員陣が経営に更に注力できる環境になるのではないかと考えています。
また、当初は想定していませんでしたが、現在、インターン生として採用した2名の学生の新卒採用が決まっているような状況です。これは会社によるかもしれませんが、社員登用できる可能性があるということも非常に良い点だと思います。
-最後にインターン採用を考えている企業様にメッセージをお願いします。
いろいろとお伝えしましたが、「人生を通してなにかを成したい!」と考えている向上心の高い若者と働くことが出来るのが長期インターンの良さだと思います。
私たちが行っているマーケティングという仕事は「理想を現実にする重要な手段」です。世の中にどんな需要があって、どういう商品やサービスが刺さるのかを、体系的に言語化する仕事だと思っています。これを個人に置き換えれば「自分の理想を叶えたいというときに、どういうふうに届けたら効果的か」という部分に繋がります。
そういう意味では、マーケティングに初めて関わる若者が、会社の成長や自身のスキルアップでグングン成長する姿を見れることが、私自身のやりがいにもなっていますし、インターンシップの醍醐味だと感じています。