- 社名:株式会社ネットプロテクションズ
- 設立:2000年1月
- 従業員数:320名
- 学生インターン数:41名
- 事業内容:BtoC通販向け決済「NP後払い」,BtoB向け決済「NP掛け払い」の運営など
- お話を伺った方:村上功一郎様(あと値決め開発チームリーダー),神戸政明様(開発インターン)
(2023/6月時点)
インターン生も社員と何ら変わらない「開発メンバー」というスタンス
-長期インターンを採用するきっかけを教えてください。
村上:インターン生や社員を問わず、プロジェクトのコアメンバーとなる人材を探していたのがきっかけです。
3年ほど前の話になるのですが、実は私自身がこの事業のインターン生第一号でした。
当時、当社のサービスである決済システム「あと値決め」が新規事業として動き始めたばかりで、社員のエンジニアさん並みに裁量を持って働かせていただいておりました。
その時の経験から、「インターン生であっても充分に会社に貢献できる」という確信があり、現在もインターン生を募集しています。
-掲載期間1年間で200人の応募の中から4名という採用。そこまで絞った採用方針には背景があるのでしょうか。
村上:単純に言ってしまえば、インターン生の採用というよりは「価値を出してくれる人材」を求めていたので、結果的には厳選したように映るのだと思います。
世の中に今まで存在しないシステム開発のプロジェクトメンバーとして戦力になって欲しいので、「エンジニアを体験してみたかった」という志望理由では、後々本人のインターンへの期待と乖離が発生すると考えお断りしていました。
私は当社の長期インターンに参加することで「自分の人生を変える経験ができる」と思っています。そのため、業務コミット量やスキルなどに少し厳しい採用基準を持って面接を行っておりました。
-実際に今インターン生として働いている神戸さんの簡単な自己紹介と、普段どのような業務をしているのか教えてください。
神戸:私は現在大学1年の19歳で、当社に入社して4か月になります。
現在の業務は「加盟店用ポータル画面などのフロントエンド開発」などをしています。
長期インターンを始める前は、責任者から頼まれたタスクをこなしていくイメージだったのですが、プロジェクト管理などの上流の業務から任せて頂けることには驚きました。
-インターン生採用に関する面接の時、どのようなポイントを見ていますか?
村上:採用時に見ているポイントは主に2つあります。
1つ目は、業務量をこなせるかどうか、つまり業務へしっかりとコミットしていただけるかという点です。
結局成長出来るかどうかは、「タスクに対してどれだけ時間を費やせるか」に尽きると思っています。
また、エンジニアのキャリア形成として、フロントエンド開発やバックエンドのアルゴリズム開発など、それぞれの得意分野で特化していくのが一般的ですが、まずはどんな開発分野でも貪欲に知識や技術を吸収する意欲、どれだけコミットできるかを見ています。
2つ目は、自発的に動けるかどうかです。
私たちは社会の仕組みを変革するようなプロジェクトを動かしています。インターン生だとしてもそのメンバーであることに変わりはないため、自分から動いて技術や情報を習得する力は不可欠だと考えています。
その点神戸君は、面接当時はまだ高校生ながら自分のキャリア形成を描いて当社に応募し、自身でもアプリ制作を行うなど、主体性と行動力がずば抜けていました。
あとは感覚的な部分ですが、私たちと価値観が近いか、コミュニケーションが円滑に図れるかも見ていました。エンジニアにとってコミュニケーション能力は重要です。20代中心の開発メンバーの中で力を発揮できそうかどうかや、開発途上の抽象的な内容の質問でも、落ち着いて要点を掴みながら返答できる人材を求めていました。
若者からの突き上げが社員のポジティブな刺激に!
-実際にインターン生を活用してわかったメリットとデメリットを教えてください。
村上:まず事実として、インターン生たちが完全に戦力になってくれています。そのため、事業の推進速度が上がりました。
新規アプリケーションを1から作ったり、難しい取り組みも着実に前に進めてくれているので、本当に入社してくれたことに感謝しています。
どんどん成長していくインターン生からの「突き上げ」を日々感じています。(笑)
これだけ若い子たちがこんなにも前向きに仕事をしてくれているということが、メンバー全員に対して非常にポジティブな刺激になっていますね。
もちろん、学生生活の時期にしたいことはして欲しいと思っているので、インターン生の人生を尊重できればと思います。
このようにメリットは多くありますが、私たちがインターン生に感じているデメリットはありません。
-その点インターン生である神戸さんはどのように感じていますか?
神戸:確かに業務量は多いと思いますが、全く苦ではありません。
私の大学は講義が動画でいつでも受講ができるため、スケジュール調整が容易にできるからというのもありますが、毎日楽しく作業できています。
-長期インターンに求めている今後の展望がありましたらお教えください。
UX(ユーザーが商品を通じて得られる体験)のデザイン分野の人材をインターンとして、迎えられたらなと考えています。
当社のサービスである「あと値決め」のシステム特性として、見た目や使い心地はもちろんのこと、「利用者の感動した気持ち、感謝の気持ち」がそのまま価格に繋がっていく点が挙げられます。そのため、感情が動く体験を快適化するシステム設計が成果に非常に大きく影響するのです。
人間の感情を司る心理的な側面も加味したデザインやシステム開発になるため、非常に難易度が高くなりますが、芸術大学などでデザインを学んでいる優秀な学生さんなら、きっと良い結果をもたらしてくれると考えています。
-最後に長期インターンの採用を考えている方にメッセージをお願いします。
村上:私たちは、現状世の中にないシステムを開発し、理想を実現していくことを目指しています。そんな難易度の高い事業の中でも、インターン生は会社の戦力として今まさに貢献してくれています。
また、インターン生にとっても、学生時代に社会経験ができることは非常に有意義なことです。
一企業として、そのような機会を学生に与えられることは、社会的意義も高いことだと思います。