- 従業員数:6名
- インターン生数:2名
- 事務所詳細:金融、恋愛、エンタメなど複数のWebメディア運営を中心に、インターネット広告運用、SEO対策、中古ドメイン販売などのWebマーケティング事業を展開している。
- 代表取締役 有薗 隼人様
(2022/7時点)
複数のWebメディアを運営。インターン生の役割は?
-最初に、簡単な会社紹介をお願いします。
当社は、自社メディア運営を中心に、SEO対策・リスティング広告運用などのWebマーケティング事業を行なっています。
最近では、クライアント企業様と提携し、Webメディアを運営させていただくことが多くなっています。現在、金融・美容・コスメ・恋愛・エンタメなど幅広い領域で複数のWebメディアを運営しています。
-これまでのインターン採用実績を教えてください。
当社では、2015年頃から長期インターン採用を行なってきました。
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、2019年から2021年は一時採用をストップしていたのですが、2021年暮れからまたインターン採用を再開しています。
過去累計12名のインターン生を採用してきました。
-インターン生には、具体的にどのような業務を任せていますか?
日々の実務のお手伝いや、Webメディア運営に関する業務を、幅広く手伝ってもらっています。
例えば、
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- 記事コンテンツのライティング
- 記事で使用する画像などのクリエイティブ制作
- ターゲット読者のニーズを知るためのユーザインタビュー
- 外部ライターとのディレクション、上がってきた記事の編集、校閲
- 広告主からの表記修正依頼の対応
- メディアの公式SNSアカウントの運営アシスタント
- 動画の作成
- 上長のスケジュール管理、雑務のお手伝いなどの秘書関連業務
などなどです。
-これらの業務を、インターン生が1人で行うのですか?
様々な業務を任せているように見えるかもしれませんが、実際には、インターン生本人の希望に応じて、どの業務を任せていくか相談しながら決めています。
具体的には、インターンで入社したら、まずメディア運営に関わる一通りの業務を経験してもらいます。
その上で「どれが楽しかった?」「何をやっていきたい?」というのを本人と話しながら、業務内容を決めます。
そのため、ライティングメインで任せていたインターン生もいますし、SNS運営をメインでやってくれていたインターン生もいます。
–メディアを伸ばしていく上で、企業としても注力したい業務はありますよね?それと別の業務をやりたいと言われたらどうするのですか?
メディアを伸ばすためにやらなきゃいけない業務はありますが、それらはクラウドソーシングやパートナー企業と連携しながら運営もできますので、無理にインターン生におしつけるようなことはしないです。
あくまでインターン採用は、学生本人のやりたいことに取り組んでもらって、少しでも就職に役立つ経験をしてもらいたいという気持ちの方が強いです。
幸い当社の業績が好調ということもありますが、何か特定の作業を任せたいからインターンを採用している、という感じではないですね。
インターン生の存在は、メディア運営の武器になる
-そうすると、御社がインターン生を採用する狙いは何ですか?
1番は若い世代の感性に触れられることです。
私は今38歳、社員も30代のメンバーが中心です。
学生時代をガラケーで過ごしてきた私達と、生まれた時から画面のスワイプなどが当たり前のスマホを持っている今の学生では、まるで感性が違います。
例えば、仕事中にスマホを触ることは、私がサラリーマン時代には考えられなかったことです。
でも、インターン生たちにとっては「スマホで調べ物をした方が早い」、という感覚で当たり前に触っていたりします。
そうしたインターン生の働き方や雑談の中で様々な私たちの方が新たな気付きや発見がありますし、それがメディア運営に活きてくることは多々あります。
-「メディア運営に活きてくる」とは、具体的にどういうことでしょうか?
メディア運営を行う上で、ユーザーがどのような導線を辿ってサイトに辿りついたかを知ることは、非常に重要な問題です。
例えば、あるインターン生は、そもそも一人暮らしの家にテレビを置いてなく、基本的にいつもYouTubeを見ていたそうです。
彼女がモノを買うときも、きっかけはYouTube。
インターネットの導線としては、まず、お気に入りのYouTuberがコスメを紹介していて商品を知る。次に、商品をインスタで調べてみる。その後にいいなと思って、購入を決めた段階で、ようやくGoogleやYahoo検索をし、口コミの評価などを調べ、本当に購入して良いのかを検討するそうです。
この調べ方の方法は1つの例にすぎませんが、このようなユーザー行動を理解しておくと、Google経由の流入強化だけではなく、YouTube広告やインスタ運営に力をもっといれた方がいいかも、と想像ができますよね。
私たちが日々相手にしているユーザーというのは千差万別です。よって、実際のユーザーの価値観や心理状況を知っているのと、知らないのでは、メディア運営に大きな影響が出てくることになるのです。
-インターン生にとっての当たり前が、御社にとって価値ある情報ということですね。
特に若者向けのメディアを運営している会社であれば、インターン生が社内にいる環境は非常に強いと思います。
私たちの業界では、「転職エージェントのおすすめを紹介しているサイトの運営者がそもそも転職したことがない」「脱毛サロンのおすすめを紹介しているサイトを運営している人が脱毛したことがない」といったケースが少なくありません。いわば自分で体験もしたことがないのに、みようみまねでサイトを作ってしまっているのです。
しかし、実際に転職や脱毛を経験すれば、経験した本人にしか分からない悩みなどがどんどん出てくるはずなのです。本来は、体験したからこそ価値ある情報発信ができるはずなのです。
それと同じで、若者向けのメディアも、本来は今の若者だからこそ感じる悩みやニーズがあるはずです。
私たち昭和世代が今の若者と全く同じ価値観になることはできませんが、今の若者の価値観を彼ら彼女らから教えてもらうことはできます。
当社がインターン生を採用している一番の理由はこういった部分にあります。
-ありがとうございます。最後に、これからインターン採用を始める会社に一言お願いします。
特定の業務、例えば、記事制作だけを行なってもらいたいのであれば、クラウドソーシングやパートナー企業へ外注することもできます。
しかし、若い方達の感性を間近で教えてもらえるのは、インターンだからこその良さかなと思います。
特に若者向けのメディア運営を行なっている会社では得られるものも多いはずです。
学生に仕事を教えよう、だけではなく、学生からも色々学ぼうという姿勢で採用をすると、会社としても新しい気づきがあるのかなと感じています。