- 従業員数:45名
- インターン生数:4名
- 事務所詳細:「“シアワセ職場”を創り 社会に貢献します」をミッションに、企業の人事労務サポートを行う社会保険労務士法人。
- 採用担当:杉山様 澤木様
(2022/6時点)
突然「インターンを採用することにした」と、代表から話がありました
-最初に、お二人の所属部署と、インターンシップ採用での役割を教えてください。
杉山:私は人事として、MRパートナーズの新卒採用を担当しています。インターンシップ採用では、主にゼロワンインターンの求人原稿作成、応募者対応、面接までを行いました。
沢木:私は経営管理部に所属しています。学生へ任せる業務の取りまとめやシフト調整などを担当していました。
-インターンシップ採用を導入した経緯を教えてください。
杉山:ある日突然、代表の猶木から「インターンシップ採用をやることにした」と話がありました。
既にゼロワンインターンへの掲載も決まっていて、「このサイトで募集するから」と言われて、スタートしました。笑
沢木:代表にお孫さんが生まれてから、「日本を支える若い人材を育てたい」という想いが強くなっていたようです。
インターン採用も、労働力として期待していたというわけではなく、「未来の大人達を育てよう」という社会貢献的な意味合いが大きかったと思います。
-突如、代表から長期インターン採用を始めると言われて、どう感じましたか?
杉山:学生の方々にMRパートナーズに興味を持ってもらうにはいいかもな、と思いました。
最近は、長期インターンシップを導入している会社も増えてきていますし、純粋に面白そうと感じましたね。
-不安や懸念はなかったですか?私が採用担当なら、急に言われて困るような気もしますが・・・。
杉山:それでいうと、既に学生アルバイトの方が1名働いてくれていました。
その方が非常に良い働きをしてくれていたため、ある程度、学生採用のイメージが出来ていたというのはあります。
沢木:現場の社員達も、学生バイトの方の仕事ぶりに助けられていた部分が多くあったため、インターン採用に抵抗感はありませんでした。むしろ、「若い子が増えていいね」と歓迎ムードでしたね。
-学生バイトの方には、どのような業務を任せていたのですか?
沢木:書類の整理や郵送物のチェック、データ確認といった事務業務、社会保険手続きの書類作成補助などを行なってもらっていました。
社労士事務所では、細々とした地道な事務作業が数多く発生します。
例えば、住民税通知書を従業員様に郵送するため、郵送先の住所が間違っていないかのチェック、クライアント様に提出いただいた賃金台帳の書き起こし、などです。
膨大な時間がかかる業務のため、そこを手伝ってもらってもらえると社員達もとても助かります。
杉山:インターン採用を始めた時は、ちょうど年末調整の時期が近づいていたため、特にそうした仕事が増えていました。
現場も、インターン生がいてくれたらと助かるという背景もありましたね。
インターン募集だからこそ意識した求人作成のポイント
-インターンシップの導入が決まった後は、まず何から始めましたか?
杉山:すぐにゼロワンインターンの求人原稿を作成して、募集を開始しました。
-インターンの求人原稿を作るにあたって、意識したことはありますか?
杉山:個人的な考えとして、インターンシップである以上は、単なる労働力ではなく、何かしら学生に学びを経てもらいたいと思っていました。
そこで、「当社のインターンシップを通じて、事務スキル・ITリテラシーが身に付きます」という点を求人原稿で訴求しました。
-実際にインターン募集をしてみて、応募は集まりましたか?
杉山:1ヶ月間の掲載期間で、22名から応募がありました。正直、社労士事務所にこれだけ応募が殺到するとは思っていなかったため、少し驚きました。
応募者のタイプも「事務作業が得意」「細かい作業が好きで、将来は事務職に就きたい」といった方々が大半で、当社の仕事ともマッチしていたと思います。
結果的に、4名の方を採用させて頂きました。
皆、母親のような気持ちでインターン生に接しています
-インターン生を4名採用してみて、お二人の率直な感想を聞かせてください。
杉山:インターン生と一緒に働くことで、働き始めた当初の自分の初心を思い出すといいますか、心が洗われますね。
沢木:インターン生の皆さんは、どんな仕事も前向きに頑張ってくれますし、「自分に何かできることありますか?」と積極的に質問もしてくれて、そういう活発な姿を見てると元気が出ます。
私たちだけじゃなく皆、母親のような気持ちでインターン生に接していましたよ。
杉山:実際、社員45名の内、半数以上が主婦の方々ということもあって、皆インターン生が可愛くて仕方ない、という感じです。笑 インターン生が増えて、組織の雰囲気はより一層明るくなったと思います。
沢木:インターン生が、社内でOB訪問もしていましたよね。
杉山;そうですね。社内に様々な業界出身者がいるため、休憩時間やランチの時間を使って、インターン生が先輩社員達に就活アドバイスを受けていました。
私にも話を聞きに来てくれて、久しぶりに自分の就活時代を振り返ってフレッシュな気持ちを思い出しましたね。笑
-皆さん、インターン生と仲が良いですね。なぜそれだけインターン生と打ち解けることができるのでしょうか?
杉山:割と幅広いメンバーと仲が良いのは、色々な人からインターン生に業務を依頼する機会があったからだと思います。
-どういうことでしょうか?
杉山:インターン生4名に仕事を割り振っていくにあたって、社内に専用のグループチャットを作りました。
グループチャットに各部署のメンバーから「この業務をインターン生に任せたい」という依頼が入るため、それを沢木さんに取りまとめてもらって、誰にどの業務を任せるか調整してもらっていました。
調整自体は沢木さんにお願いしているのですが、実際に仕事のやり方を教えるのは、依頼をした本人になります。必然的に色々な人と話す機会は多かったかなと思います。
インターン生は各自のタイミングで一度卒業。それでも採用して良かったと言えるワケ
-現在もインターン生は頑張ってくれていますか?
沢木:実は、インターン採用から数か月のタイミングで、一度卒業、という形を取りました。
1名は大学卒業、1名はオンライン授業が終了し地元に帰省、2名は就活が本格化してきたという理由です。
簡易的にインターン卒業式も行いましたが、皆インターンとの別れを悲しんでいましたね。
-そうだったのですね。少し意地悪な質問ですが、短い期間でインターンが終わり、「教えたのにすぐに辞めちゃった、、」という気持ちはありませんでしたか?
沢木:それは全くないですね。半年間でも、組織に良い影響を与えてくれたというプラスの印象しかありません。
杉山:私も同じです。任せていたのが、教えたらすぐにできる業務というのもあったと思います。「せっかくこれだけ教えたのに・・・」みたいな気持ちにはならなかったですね。
それに、書類整理やデータ入力などの仕事を、社員が自分で行うとなると膨大な時間がかかります。そこをインターン生に手伝ってもらって社員の負担も減りました。
元々、事務作業が得意なインターン生を採用したこともあって、学生は作業も丁寧で素早く、社員もインターン生を頼りにしていました。
-組織が明るくなり、実務面でもインターン生が居てくれて助かったということですね。
杉山:その通りです。また、実は1名、一旦卒業になったインターン生が、改めて当社に戻ってきてくれることになりました。
以前から「就活が終わったら戻ってきます!」と話してくれていたのですが、現在は当社への新卒入社も視野に入れてくれているみたいです。
新卒目的でインターン採用をしていたわけではありませんが、そうした繋がりができましたことも、インターンをやって良かったことの1つです。
-ありがとうございます。最後に、これからインターンを始める会社に一言お願いします。
沢木:当社が、「若い人材を育てたい」という想いで、インターン採用に取り組んだのも良かったのかもしれません。
インターンシップを採用する目的は会社によって異なると思いますが、そうした貢献の気持ちを持って学生に接することで、インターン生も一層頑張ってくれるのかなと思います。
杉山:半年間という期間ではありましたが、頑張っている学生の姿は社内に元気を与えてくれます。
また、事務作業が得意な方に来ていただけたため、現場も、インターン生に頼めばなんとかなる!ととても頼りにしていました。
組織活性化という意味で、インターン採用は本当におすすめだと思います。