- 従業員数:40名
- インターン生数:4名
- 会社詳細:オンライン予備校「アガルートアカデミー」をはじめ、オンライン医学部予備校「アガルートメディカル」、リーガルテック事業、M&Aコンサルティングサービスなど複数のサービスを提供している。
- 採用担当 渡部様
(2021/4時点)
初めてのインターン採用は失敗。10名全員が半年以内に離職しました
-最初に簡単な会社紹介と、渡部様の担当業務について教えてください。
弊社は、国家試験や検定試験などのオンライン予備校「アガルートアカデミー」の運営を行なっている会社です。
私は昨年から人事に就任し、現在は、インターンの面接や学生との定期面談等を担当しています。
-インターン採用はいつから導入していましすか?
私は別部署にいたため直接関わってはいませんが、会社としては、2年前にインターン生を10名ほど採用したのが最初の受け入れだったようです。
-インターンシップを受け入れてみてどうでしたか?
その頃は、良い結果は出なかったみたいですね。
当時、会社としてインターンを受け入れることが決まったものの、現場はどうインターンを扱えばいいのか分からず、結局、ボランティアで受け入れたけど、現場はメリットを感じられなかったようです。
現場も分かってないから、学生にとっても学びがない日々が続いてしまい、結果的に、採用した10名は半年経たない内に全員辞めてしまいました。
WEBライターの採用に再チャレンジ。4名とも継続してくれています
-渡部様はどのタイミングでインターン採用に携わるようになったのですか?
1年後、オンライン資格予備校「アガルートアカデミー」のコンテンツマーケティング施策として、Webコンテンツを大量に投下していくことが決まりました。
それに伴い、ライターインターンを募集し始めたタイミングで採用担当に就任しました。
-一度受け入れに失敗した後、再度インターンにチャレンジしようと思ったのはなぜでしょうか?
インターン再開が決まった後に採用担当になったので、詳しいことは分かりませんが、インターン生に任せる仕事が明確だった点は、前回と大きく異なるポイントです。
以前は、任せる仕事が決まっていない中、インターンを受け入れ、失敗しました。今回は、ライターにWeb記事を書いてもらうと仕事が明確だったので、チャレンジしやすいところはあったのかなと感じます。
また、経営陣としても、今後、新卒採用に取り組んでいくための地ならしとして、インターンを継続していきたいという思いもあったのかと思います。
-ライターインターン生の受け入れは上手くいきましたか?
はい。4名のインターン生を採用して、全員半年以上続けてくれています。現場からも助かるという声も上がっているので、一定の成果は出ているかと思います。
-インターン生にはどのような仕事を任せていますか?
アガルートアカデミーで掲載しているWeb記事の執筆です。主に資格取得に関する記事になります。インターン生には、試験の合格率の推移や試験日程、資格紹介といった事実に基づくコンテンツを作ってもらっています。
資格の勉強や内容に踏み込んだ記事は、弁護士や社労士など有資格者のライターに執筆してもらっているので、そことは明確に区別していますね。
また、ライティング以外に、キーワード調査やSEOを意識した記事構成作りなどを行なっているインターン生もいます。
頑張って教えるほど社員自身の負担も減っていきます
-現場からインターンの育成が大変、という声は上がっていませんか?
今のところはないですね。現在は、社員2名でインターン生4名を育成していますが、インターン生4名は出勤日がバラけているので、毎日いる人数でいうと1〜2名です。
記事執筆の体制は、インターン生以外でもともとルールが整っていたので、仕事を教えるということについて追加の負担はなかったのかなと思います。
-過去のインターン採用の失敗を踏まえて、今回、受け入れで工夫したことや意識したことはありますか?
まず大きく意識したのは、人事と現場の意識統一です。お金を払って仕事をお願いする以上、給料分のアウトプットを出せる体制にしないといけないね、と人事と現場の認識をすり合わせました。
人事は新卒採用の下準備としてインターンをやりたい、現場はインターンがくるのを歓迎していない、そうしたの違いが前回の失敗の要因だと思っていたからです。
-インターンの受け入れが、ボランティアにならないように意識したのですね。
はい。また、採用後も現場で不満になりそうなことや困ってそうなことがあれば、積極的に人事が動くようにしました。
例えば、ライターインターン採用当初は、キーワード選定と記事の構成作りを社員が行い、ライティング部分だけ学生に任せていました。
社員としては、「それならアルバイトでライター経験者を採用してこれるんじゃない?インターンである必要あるの?」という思いもどこかで抱いていたようです。
そこで、私からキーワード選定のフェーズからインターン生に教えてみたらどうかと提案したところ、現場社員からは「学生にそこまで任せていいのか」という反応が返ってきました。そもそもインターンにその仕事を任せるという発想自体が無かったみたいです。
現場にとっては良い気づきだったようで、インターン生に社員の業務の一部を任せるようになり、「頑張って教えるほど自分の負担も減るし、学生も意欲的なので教え甲斐がある」という社員の声も上がってくるようになりました。
-今後はインターンをどのように活用していきたいですか?
インターン生で成果を出せるようになって、徐々にインターンからの新卒採用を考えても良いんじゃないかという認識に人事、現場メンバー共に考えが変わってきています。
とはいえ、もちろん別の会社に行ってもいいし、うちに入りたいと思ってくれたらぜひ入社してくれると嬉しい、というスタンスではいたいなと思っています。
現在は、体制変更の都合でインターン採用を一時的にストップしていますが、また落ち着いたらインターンを採用していきたいです。