- 従業員数:36名
- インターン生数:19名
- 事業内容:Instagramを活用したインフルエンサーマーケティング事業。3,000名を超えるインスタグラマーを抱え、アパレル業界を中心としたプロモーション支援を行なっている。
- 育成担当 佐々木様
(2021/11時点)
社長1人の頃からインターンを採用しています
-最初に、御社の事業内容を教えていただけますか?
弊社では、インフルエンサーマーケティング事業を行なっています。
3,000名を超えるインフルエンサーを抱え、クライアント企業の商品・サービスのプロモーションを支援しています。
主なクライアントは、女性アパレルブランド様です。世界的に有名な大手アパレルブランド様から立ち上がったばかりの新興ブランド様まで、幅広く支援をしています。
-インターンシップ採用はどういった経緯で始めましたか?
2017年に会社設立し、インターン採用を始めたのは2018年の2期目からになります。
社長1人でスタート、オフィスはマンションの一室となると、中途採用ではなかなか良い人が集まりません。
成長や経験を重視しているインターン生なら、スタートアップ企業に興味を持ってくれる子も多いだろう、ということで始めました。
実は、社長自身も学生の頃にインターンを経験して、そこで知り合った仲間とは今でも繋がりがあるようです。優秀な同世代との出会いの場を提供したいという想いもあるみたいですね。
-そこから継続してインターン採用を行なっているんですか?
そうです。最初は社長の下にインターン2〜3名という体制から始まり、その後、インターンを毎年4〜5名採用しています。
現在は、社員12名、インターン生19名という体制になりました。
インターンがECサイトのコンテンツを企画しています
-社員とインターンが半々なんですね。インターン生には、どのような業務を任せているのでしょうか。
まず体制面からお話すると、弊社ではチーム制をとっています。ディレクターの社員をリーダーとして、その下にインターン生2〜3名がいます。これを1つのチームとして、チームごとに8〜10個のアパレルブランドを担当しています。
その中でインターン生には、まずインフルエンサーのリストアップなど基礎的なお仕事からスタートしていただきます。
2ヶ月〜3ヶ月程度で経つと、業務の全体像が見えてくるので、そこから実際にチームで担当しているブランドのInstagram投稿の効果分析、新しい施策の企画などに取り組んでもらっています。
まずは1つのブランドから始めてみて、慣れてきたら色々なブランドに携わってもらうという形ですね。
-ブランドごとにターゲットの年代は異なりますよね。インターン生には若者向けブランドを任せたりしているんですか?
いえ、どのブランドもお任せしていくことになります。
ただ、初めてブランドの施策に携わってもらう時には、なるべくその子が買ったことのあるブランドから任せることにしています。
実際に自分が使ってたブランドに携わった方がイメージも湧きますし、そのブランドの売上を自分の力で伸ばしていくっていうやり甲斐も感じられると思いますからね。
-知っているブランドに携われるのは学生も嬉しいでしょうね。
そうですね。あと、企画業務もお任せしています。
アパレルブランドさんのECコンテンツを充実させるため、若い子の間で流行っていることや今後ニーズが増えそうなことから、ECサイトにあったら嬉しいコンテンツを企画してもらっています。
企画業務は、ほぼインターン生主体で任せているため、学生のアイデアが実際にクライアントさんのサイトで起用されていますよ。
-どういった企画がインターンから上がってくるんですか?
印象に残っている企画でいうと、女性アパレルブランドのECサイトで、”メンズ企画”というものを提案してくれた子がいました。
「こういう服をデートに着てきてほしい」とメンズ目線でまとめたコーナーを作って、女性アパレルのECサイトに男性モデルが登場するという新しい取り組みだったんですが、結果は大当たり。
男性モデルのファンを新しく獲得できたことに加え、新しい切り口で紹介したことで購入意欲が高まり、新規の購入者が増えました。これは効果的な企画でしたね。
-素晴らしいアイデアですね。
やはりクライアント様によっては、若い子向けの意見が欲しいという声もありますので、インターン生のアイデアは弊社にとっても重要です。
インターン生の企画に対して、クライアント様から「その企画凄くいいですね!」とコメントをもらうことも多くありますよ。
良いと思ったことにはすぐ挑戦。TikTokの運用をスタート
-インターン生と一緒に働いてみて、率直な感想を教えてください。
若い子目線で意見をくれるので、気づかなかったことを教えてくれるのは嬉しいですね。
あと、本当に意識高い子が多くて、指示待ちではなく、主体的に動いてくれるので助かっています。
-具体的にどのような場面でインターンの主体性を感じますか?
例えば、自身の感性を活かしてTikTokアカウントを運用してみたいと提案してくれた子がいます。
TikTok運用のノウハウは、今後インフルエンサーマーケティングに取り組む上で強みになりますし、TikTokを通じて会社のことを色々な人に知ってもらえたらという期待も込めて、その子に運用を任せてみました。
どういう投稿がみられやすいか、フォロワーを増やすにはどうしたらいいかなど自ら色々試行錯誤してくれて、ついこの前、TikTokアカウントが1万フォロワーを突破しました。
こういう風に自分がいいと思ったことを提案し、実行してくれる子はたくさんいますし、インターンの良さだと思いますね。
-ちゃんと成果を出している点もすごいですね。インターンを受け入れる上で注意していることはありますか?
本業が大学生なので、その子が休みで対応できない場合の対策はしておく必要があるかなと思います。
弊社はチーム内で毎日誰かしらインターン生がいる状態を作って、インターン同士で「この日は動けないから対応お願い」というやり取りをしてもらっています。
完全に一人に仕事を任せてしまうと、その子が稼動できない日は止まってしまうので、そうではなくて、チームを組んでチーム内で仕事を分散できるようにしていますね。
-最後に、インターンシップを検討している会社に一言お願いします。
インターン採用は、ベンチャー企業と学生がWin-Winになれる採用方法かなと思います。
経験を積みたいインターン生にとって、色々な仕事を経験できるベンチャーの環境は合っていると思いますし、スタートアップ企業にとっては、意欲的な人材を採用できるチャンスです。
昨年4月、インターン経由で2名の学生が、弊社に新卒入社してくれました。2018年にインターン採用を始めた当初から続けてくれていた子達です。
私たちは新卒採用を目的にインターンを採用しているわけではありませんが、会社の環境に働きがいを感じて、入社したいと言ってくれるのはとても嬉しいですね。
そうした新卒入社の可能性もあると考えるとメリットの多い採用かなと思います。