- 従業員数:4名
- インターン生数:3名
- 事業内容:リスティング広告を中心とした、インターネット広告運用代理を行う。リスティングの他、Facebook・Instagram・LINE・YouTube広告なども取り扱っている。
- 代表取締役 佐藤 裕紀 様、インターン生 泉様
(2020/11時点)
大学卒業までの期間限定だからこそ、採用しやすいと感じました
-インターン採用を始めたきっかけを教えてください。
佐藤:当時、リスティング広告の運用で人手が足りなかったため、採用を考えていました。
ただ、一度採用したら企業から解雇するというのは、基本的に難しいですよね。弊社は従業員3名の小さな会社だったので、正社員採用にしろパート採用にしろ、採用にはそれなりの覚悟が必要でした。
反面、インターンだとどれだけ長くても卒業まで、と働く期間が決まっていますよね。他の採用方法と比べると気軽に採用ができるし、かといって数ヶ月という短いスパンではなく、数年間は働いてもらうこともできる、という点が弊社のフェーズに合う気がしました。
そう考えていた時に、ゼロワンインターンさんが営業にきてくれて、募集をすることにしました。
応募者の属性が絞られているため、選考がスピーディーに進む
-実際にインターン募集をした感想はいかがですか?
佐藤:周囲に大学が多い飯田橋という立地の良さもあったと思うのですが、すぐに応募が集まりました。
過去に正社員やパート、アルバイトの募集もしたことがありますが、数名規模の会社で中々応募が集まらなかったので、まずそこが良かったです。
また、パートやアルバイトの場合、応募者の年齢やキャリアが本当に幅広く、色々な方から応募がありましたが、良いなと思う方とイマイチな方のギャップが大きく、多くの応募者と会ってみないと合否が決められませんでした。
インターンでは、成長や学びに重きを置く学生に絞られていたので、採用を決めやすかったです。
-その時、採用したインターンが泉さんということですね。
泉:はい、そうです。
佐藤:もともと1名採用の予定だったのですが、思ったよりも良い学生から応募していただき、結果的に3名を採用しました。
-採用した学生は、どこが良かったのでしょうか?
佐藤:まず泉くんは、仮面浪人中で、これから新しい学部へ編入するということで、実質的に大学0年生のような立ち位置でした。仮面浪人中に単位もしっかり取得していたため、残りの大学生活が時間的に余裕があったんですね。
最低でも週3日以上は出社して欲しいというのがインターンの募集条件でしたが、泉くんはそこをクリアし、なおかつ、これから4年間の時間がある、というところで悩まず採用を決めました。
他の2名は、リスティングに興味がある子と、就職浪人をして1年間丸々時間が空いていた子です。
細かく質問して選んだというよりは、「ある程度長期スパンで働くことができる」「週3日以上勤務できる」という弊社の希望にマッチする方を面接順に採用したという感じです。
-なるほど。泉さんはどうしてサイバーホルンのインターンに参加しようと思ったんですか?
泉:佐藤さんが仰ったように時間的な余裕があったのと、飲食店のバイトもしていたんですけど、プラスそれ以外に就職に繋がる経験を積みたいと思って、インターンへ応募しました。
ITやPCスキルが身につきそうな会社4〜5社応募して、その中で一番レスが早くてとんとん拍子で選考が進んだのがサイバーホルンでした。
早く働きたいと思っていたので、内定をもらい即決しました。
インターン生がいると、新しいチャレンジがしやすいです
-インターン入社から3年近く経過しましたが、これまで泉さんにはどういった業務を任せてきましたか?
佐藤:はじめは、リスティング広告の運用を任せました。
ただ、泉くん以外のインターン2名はここで離職となってしまいました。リスティング運用はルーティン的な業務も多く、興味持ってくれれば良いのですが、そうじゃないと飽きてしまう部分もあったのかと思います。
当時は私も育成に不慣れな部分があって、それよりは別の業務をお願いした方がいいのではないかと感じたんですね。
リスティング運用と別に事業を作りたいという思いはあったので、残ってくれた泉くんには、Webメディアの新規立ち上げをお願いしました。
私はリスティング専門でWebメディア運営を教える程の知識が無かったので、WordPressの立ち上げから記事のライティング、外部ライターのディレクションまで、自由に学びながらやってもらいました。
-当初想定した業務とは、全く別の業務をお願いする形になったんですね。
佐藤:はい。1年半くらいメディアを運営して、アフィリエイトで少なからず収益化はできたのですが、Googleのアップデートでダメージを受けてしまったため、メディア運営は一旦ストップすることにしました。
それと同時期に、リスティング運用の自動分析ツールを導入しようとしたのですが、ツールを操作するためにはプログラミングの知識が必要でした。
私はプログラミングの知識がなかったため、メディア運営の一環でプログラミングを勉強してくれていた泉くんにツールの導入をお願いすることにしました。
おかげさまで無事にツールが導入でき、リスティング運用の業務効率化を実現できました。現在も自動化ツールの操作はほぼ泉くんが担当してくれていて、社内的にも非常に助かっています。
泉くん1人では業務が大変ということで、最近新たに2名のインターンを採用しました。彼らの育成も泉くんが担当してくれています。
-メディア運営で学んだ知識が、別の仕事で活きたわけですね。
佐藤:そうですね。私もインターンの扱い方に慣れていない部分が多く、あれこれと業務をお願いしてしまいましたが、どの仕事も誠実に取り組んでくれました。
泉くんがいてくれたおかげで、新しいことに積極的にチャレンジできたのだと感じます。
何かやりたいことがあっても、私や社員が本業の合間を縫って新しい取り組みをするのは現実的ではありません。とくに社員数名の会社だと尚更だと思います。
そういった「やりたいけど手がつけられない取り組み」をインターン生にお願いできたとのは会社の経験として大きいです。成功にしろ失敗にしろ、そこから学べることは多いですからね。
-泉さんにお聞きしたいのですが、社内に教えてくれる人がいない中での業務は大変ではなかったですか?
泉:手取り足取り教えてくれた方が良いと感じる人もいると思いますが、むしろ僕は自分なりに手動かして、試行錯誤しながら吸収するのが好きな人間なので、大変だと感じたことは無いですね。
-逆にそういう環境を楽しめていたということですね。
泉:小さくてアットホームな会社なので、みなさん優しく接してくれて、会社の雰囲気にもすごく馴染みやすかったです。
あと、佐藤さんがお知り合いのWebマーケターの方々を紹介してくれたので、その道のプロの方と接点を持たせてもらえるのは、非常に刺激的でした。
やることはその時々で変わってきましたけど、リスティングやアフィリエイト、SEO、ライティング、プログラミングなど、色々と吸収するのが楽しくてずっとインターンを続けています。
インターンという言葉を重く捉えすぎないことも大切
-実際にインターンを受け入れてみて、インターンに対する印象は変わりましたか?
佐藤:ひと昔前まで、インターンというと無給で学生に職業見学させてあげるというイメージがあったと思います。
私も少なからずそうしたイメージがあって、受け入れ当初は「学生が学びにくるのだから色々と教えなきゃいけない」と構えてしまうところがありました。
でも仕事である以上、面白いことだけではなく、時には面倒なことやつまらないこともやる必要があるよね、とある意味インターンを特別扱いしなくなったことで、結果それが上手くいったように感じます。誤解を恐れずいうと、インターンはある意味アルバイトに近いと思うようになりました。
-最後に、佐藤さんが感じるインターンならではの良さを教えてください。
佐藤:期間が決まっていること、新しい領域にチャレンジしてもらえること。ここはインターンの良さかなと感じます。
WEBの世界はものすごくアップデートが早いです。私は40歳になりますが、常に最新の技術やトレンドをキャッチアップしながら進めていかないといけません。
TikTok広告を取り扱おうと思ったら、多分私よりも学生たちの方が早くキャッチアップできます。さらに、大学生にTikTok広告をやってみて、とお願いもできますよね。
かといって、5年後、10年後はまた別の新しいWEB広告が誕生しているかもしれない。そうすると、大学生の期間だけ集中して流行を追ってもらうという業務は、企業的にも任せやすいのではないかと思います。
私はインターンはバイトに近いと言いましたが、やはりインターン生は成長しようという意欲があるので、謙虚だし向上心が強いです。
新しい取り組みにも積極的にチャレンジしてくれるのは、非常に良い面だと思いますし、弊社の力になってくれています。