- 従業員数:5名
- インターン生数:4名
- 事業内容:太陽光発電所の企画〜開設〜運営、システム開発事業
- 取締役社長 飯野様、育成担当者様
フルリモートへ移行、デジタル慣れしている若い世代に期待
-まず最初にインターンを導入した経緯を教えてください。
当社は、全国約500カ所で太陽光発電所を開設していますが、発電所を設置するまでには、土地の調達から自治体の申請、電力需給契約、設計、施工と様々な工程が必要になります。
その中で発生する、データ入力や自治体とのやりとりといった事務作業を任せられる人材を探していました。
それまで派遣の方に業務を手伝ってもらっていたのですが、コロナをきっかけにフルリモート勤務に移行したため、大学生などの若い世代の方がそうした新しい働き方にも抵抗感がないのではないかと思い、インターンを始めました。
-インターンでは、どのような学生から応募がありましたか?
将来のことをしっかりと考えている方が多かったですね。
「在学中に社会人スキルを身に付けたい」「社会に貢献していきたい」と自分なりの考えを持った方が応募してくれました。
ゼロワンインターンさんで募集をしたところ、掲載開始から2週間で60名近い応募があり、合否を決めてしまうのが忍びないくらい優秀な方々ばかりでした。
-選考では、応募者のどのような点を見ていましたか?
「自分の意見があるか、自分の言葉で話しているか」という点はとくに重視しました。
ルーティング業務というより幅広い仕事をお任せしていくことになるので、自分で考え動ける学生の方が力を発揮してくれると感じたからです。
定型業務ではなく、フレキシブルに仕事を任せている
-インターン生には、具体的にどのような業務を任せていますか?
Excelを使った情報整理やPC入力、自治体からの情報収集など幅広く、フレキシブルに仕事をお任せしています。
例えば、自治体向けの届出を作る上で必要な情報収集や、発電所の部品となる製品の比較表作成といった業務をお願いしています。
依頼した業務に対して、どう取り組んだら効率的か、どうしたら分かりやすいアウトプットになるか、というプロセス部分からなるべくお任せするようにしています。
インターン生にとっても、自分なりの工夫や改善の余地がありますし、社会人になってから自信を持って仕事に取り組めるようになるのではと考えています。
とはいえ、インターン生にとっては何もかも新しい経験なので、丸投げというわけではなく、タスク管理やスケジュール管理の仕方はこちらから積極的に教えるようにしています。
-実際にインターンに仕事を任せてみていかがでしたか?
想定していた以上に幅広く仕事を任せられることが分かりましたね。
さきほどの製品比較表のケースでは、そもそも性能で比較するのか、企業の信頼度で比較するのか、という比較する項目作りから情報収集、まとめ資料の作成まで全てインターンに任せました。
その中で、「HPで公表されていない情報があるので、メーカーに電話してみてもいいですか?」と聞いてきてくれたり、最終的な資料に「この条件だとA社の製品がおすすめです」と自分なりのサマリーを添えてくれたり、素晴らしい働きをしてくれました。
そこまでお任せできるスキルと仕事に対する真摯な姿勢を持った方で、非常に優秀だと思いました。
働きぶりをみていく中でインターン生をもっと増やしたいと感じ、当初1名予定だったところを4名に増員しました。
リモートインターンをうまく機能させるためのコツとは?
-フルリモートインターンということで、受け入れのイメージは湧いていましたか?
当初は、全く湧いていませんでした。
リモートで上手くいくのか、どこまで仕事を任せられるか検討がつかず、はじめは不安は大きかったです。
-そのような中、どのように学生を指導していったのでしょうか?
まずインターン入社後の2日間は、事業理解のための時間にしました。Zoomで事業説明をしながら分からない点は都度質問をもらい、事業の全体像を掴んでいただきます。
それが終わったらすぐに実務です。分からないがあれば、Slackでいつでも社員に聞けるようにしています。
Slackはタイムカードと連携して、出勤・退勤報告をすると自動的にタイムカードが切られるため、勤怠管理もSlackで行っています。
-リモートワークに馴染んでもらうために工夫したことはありますか?
私が前職でリモートワークをしていたので、リモートで働く上での注意点は意識的に伝えるようにしました。
単純なことですが、「ずっとパソコンの前ではなく、1時間に1回席を立ってストレッチしても大丈夫だよ」「Slackでいつでも気軽に声をかけてください」ということは最初に伝えています。
家にいると、つい座りっぱなしになってしまいますし、オフィスだと周りの先輩にすぐ聞けることがリモートだと難しかったりするので、少しでもインターンが不安に感じそうなところは事前に解消するようにしています。
あと、インターン生から出勤報告が入った時には、私か飯野が必ずスタンプを送っています。オフィスだと当たり前の挨拶が、リモートだと忘れがちになってしまいますからね。
社員が当たり前だと思っていることが、インターンには当たり前じゃなかったりするので、意識的にそうした不安を払拭できるように心がけました。
-そうしたフォローがあると学生も安心できますね。
そうですね。デジタルネイティブ世代の子達なので、最初の導入期間を過ぎると逆にストレスなくやっていただけているかなと感じます。
リモートワークにしたことで新しい発見もありました。
対面だと依頼する側がハッキリ指示出しをしなくても、「後で分からなかったら聞いてね」で済んじゃいますね。でも、リモートだとそれが難しい。
だからこそ、依頼する側は仕事の手順を言語化して伝えますし、インターン生も仕事の進捗をこまめに報告しようという意識が生まれるのだと思います。
お互いの認識にギャップが生まれないよう伝える努力をするので、意外と業務が円滑に進みやすいと感じました。
-最後に、インターンを採用して良かったと感じる点を教えてください。
とくに感じるのは、これまで社員が慣習的にやっていた業務に対して、「もっとこうした方が効率的じゃないですか?」と新しいアイデアをもらえることです。
単にデータ入力してほしいだけなら、クラウドソーシング等でお願いしてもいいんですが、やはりインターン生の意欲といいますか、業務改善を提案してくれて、そのノウハウが社内に蓄積していくのはインターンの魅力の1つだと感じます。
具体的な仕事内容が決まっていない中で募集をかける不安はありましたが、優秀な方に来ていただくことができて、結果的に社員の負担も減りました。
リモートでも活躍してくれて本当に助かっていますよ。