- 社名:株式会社ハウコレ様
- 設立:2019年3月
- 従業員数:44名
- 学生インターン:30名
- 事業内容:WEBサービス業(メディア運営など)
- お話を伺った方:吉本 亮 様
(2023/10月時点)
「学生であっても事業に貢献できる」と確信があった
-まずはじめに事業内容を教えてください。
占いと恋愛に関するWEBメディア「ハウコレ」を運営しています。元々2009年に株式会社DONUTSでスタートしたメディアですが、2019年に分社化、今では月間300万人以上にご覧いただけるメディアとなりました。
他にもいくつか女性向けのWEBメディアやプロダクトの運営、システムの受託開発なども行っています。
-なぜインターン生を採用しようと考えたのでしょうか?
私自身が学生時代にウェブ系の企業でインターンをしていたのですが、その会社には私の他にインターン生が何人か在籍していて、皆さんしっかりと成果を上げていました。
この経験から「学生であっても事業に貢献できる」ということが分かっていたため、分社化し人材の確保が必要となったタイミングでインターン生の募集を始めました。
-インターン生用にプログラムを考えたりはしましたか?
いえ、していません。インターンシップ専用の業務内容を考えたりはせず、元々あった仕事の一部をインターン生に担当してもらっています。
弊社はそもそも、仕事の割り振りを「社員」と「インターン生」という分け方で決めていません。社員とほぼ同じ仕事をしてもらっています。その方がインターン生の成長に繋がると考えているからです。
必要な技術や求める人物像など、求人内容を明確にすることが大切
-インターン生が担当している仕事を教えてください。
弊社では主に「メディア編集」と「エンジニア」、この2つの職種でインターンシップをしていただいています。
それぞれ簡単にご説明すると、メディア編集に関しては、弊社のメディアに投稿する記事の作成・編集、新しい記事の企画考案、英語の記事の翻訳、投稿した記事の分析・改善などを行って頂いています。
エンジニアに関しては、弊社のエンジニアチームの一員として、自社メディアの開発業務や受託開発案件のサポートなどをしていただいています。インターン生の中には複数のプロジェクトを同時にこなしてくれている方もいて、とても助かっています。
-仕事を覚えてもらうまでの過程に時間がかかったり、教えることが大変だと感じたりはしませんでしたか?
メディア編集に関しては、最低限のPCスキルさえあれば、編集・入稿作業などはできるため、未経験でもOKですし、教えることに関しても大変だとはあまり感じませんね。
開発に関しては、ある程度の技術が必要なので、求人の応募資格に必須条件を明記することはもちろん、面談時にしっかりとヒアリングするようにしています。
また、弊社の場合はメディア編集、エンジニアに限らず、面談をクリアした方には「1dayインターン」を行って頂いています。1日仕事をすればインターン生に弊社の雰囲気を分かってもらえますし、弊社側もインターン生に技術的な問題がないかの最終確認ができるので、お互いミスマッチが起きにくくなると考えているからです。
採用後は「インターン生の得意分野を引き出すこと」を考える
-ゼロワンインターンの応募数や学生の質にはご満足いただけていますでしょうか?
はい、とても満足しています。弊社はいくつかのインターンシップ募集媒体を利用してきましたが、今ではゼロワンインターンしか使っていません。
ゼロワンさんだけでも毎月コンスタントに応募が来ますし、有名大学や海外の大学に通っている優秀な学生からの応募も多数あります。実際に一緒に働いてみても、やはり優秀だと感じる学生が多いですね。
-インターン生を活かすコツを教えてください。
先ほどお伝えしたように、インターンシップ採用の秘訣はまず第一に「ギャップをなくすこと」だと思っています。「イメージと違った」ということが起きないよう、できるだけ自分たちが求める人物像や求人内容を明確にし、丁寧に面談をします。
採用後は「インターン生の得意分野を引き出すこと」を大切にしています。
成長のためには苦手を克服することも大切ですが、まずはインターン生に楽しく仕事をしてもらうために「得意なことはなにか」を見つけてもらうようにしています。もしその人に任せようと想定していた仕事がその方にとって苦手分野だった場合は、違うポジションに異動してもらうなど、柔軟に対応しています。
その方がインターン生自身のキャリア形成にも役立ちますし、結果的に弊社の成長にも繋がるのではないかと考えているからです。
-インターン生だからこその魅力はどんなところだと感じますか?
中途の採用が難しい創業初期や事業をグロースさせたいタイミングで力を貸してくれることが一番だと思います。実際に弊社も、分社化してすぐのタイミングからインターン生を採用し、今も大活躍してもらっています。
学生のやる気の高さと成長意欲が会社を良い方向に運んでくれることが多いです。
インターン生からしても、社会人になる前に自分を成長させる経験ができる良い機会になっているのではないでしょうか?
-インターン生だからこその難しさはありますか?
難しさではないのですが「もっと挑戦したらいいのに!」と思うことはありますね。挑戦には失敗が付き物です。もちろんインターン生だからどんな失敗も許されるというわけではありませんが、今だからできる失敗というのはあると思います。
だからこそ、このインターンシップという機会を最大限活かしてほしいですね。
ただほとんどの学生が基本的な業務はしっかりと行ってくれていますし、たくさんの挑戦をしてくれる学生さんも一定数いらっしゃるので、バランス的には今くらいがちょうどいいのかもしれません。
新卒採用を目的としていないインターンシップ
-過去にインターン生から新卒として入社された方はいますか?
はい、1名いらっしゃいます。インターン生から入社の希望をくださり、弊社側としても優秀な方だったのでぜひ一緒に働きたいと思いました。
ただ弊社の場合は新卒採用の一環としてインターンシップを考えていません。インターン生にも社員と同じような仕事をしていただいているからこそ、すでに会社の戦力なので、特に新卒採用に拘っている訳ではないという感じです。
むしろ弊社でのインターンシップ経験を活かし、就活を成功させてほしいと願っています。
-最後にインターンシップの導入を考えている企業様にメッセージをお願いします。
インターンシップの採用を成功させる秘訣として、丁寧に面談することや得意分野を任せることなどを挙げましたが、どれだけ丁寧に面談をしてもミスマッチは起きてしまいますし、思っていたポジションで仕事を任せることができないこともあると思います。
ただそれは実際に採用したからこそ分かることで、私たちもこれまで数年インターン生と向き合ってきた結果、今はインターン生主体で事業が回るようになりました。
全ての企業にインターンシップをおすすめする訳ではありませんが、もしインターン生の採用を検討中なのであれば、まずは1人目の採用を始めてみていただけたらと思います。