- 社名:株式会社FOODCODE様
- 設立:2018年11月
- 従業員数:100~200名
- 学生インターン:10名
- 事業内容:カレーの生産から提供、飲食店の運営に必要なシステムプラットフォームの開発、マーケティング・CRM構築
- お話を伺った方:K様
(2023/10月時点)
インターン生のような熱量が高く、行動力のある方に業務を任せたい!
-まずはじめに事業内容を教えてください。
私たちのミッションは「テクノロジーの力で食の新しい常識を創る」です。
生産から提供、注文アプリを始めとした飲食店の運営に必要なシステムプラットフォームの開発、マーケティング・CRMまですべてのプロセスを自社内において一気通貫で行っています。
現在は、アプリでしか買えないカレー屋「TOKYO MIX CURRY」の運営がメインの事業です。小麦粉を使っていないヘルシーなベースのカレーにお肉や野菜などのトッピングが行えるようになっていて、その注文データを解析し、お客様ニーズの掘り起こしや接客時の対応、新たな商品開発に活かしているのが弊社の特徴です。
メイン商品のカレーに加えて、鶏飯やタコライスなどバリエーションを徐々に増やしており、日常に使い続けてもらうことを目指しています。
-なぜインターン生を採用しようと考えたのでしょうか?
以前、より多くのユーザーを獲得するための施策として、ウェブ上での集客や架電マーケティング、チラシ配布などさまざまな方法を試してきました(現在でもこの施策にも取り組んでいます)。結果、限られた商圏の中でターゲット顧客により成果につながるアプローチをするためには「サービスを深く理解したエリアの担当が顧客の実情を聞きながら対面で提案していくこと」が最も効果的であることが分かりました。
だからこそ、この仕事は「サービスへの理解を深めた、熱量が高く、行動力のある方に任せたい」と考え、そのような方を採用できそうな手段が「インターンシップ」だったという経緯です。
インターン生は成長意欲が高いですし、社員と同じ視点で仕事に取組んでくれることができ、高いパフォーマンスを発揮してくれることが、一緒に働くことを通じて、経験上わかりました。そうしたインターン生に任せるのが最適だと考えました。
丁寧なフィードバックがインターン生を急成長させる!
-飲食というインターンでは数少ない業種ではありますが、応募は集まりましたか?
はい、多数の応募をいただきました。最初求人を出したばかりの頃は苦戦しましたが、営業担当の永谷さんに相談し、原稿の改善を行っていただいた結果、応募数が激変!永谷さんには本当に感謝しています。
-どのような学生からの応募が多いでしょうか?
飲食に興味のある学生や、業界のDXに興味がある学生が多いです。あと弊社の代表が元リクルートで『スタディサプリ』を立ち上げた人間であることから、新規事業の立ち上げ・成長への関与に興味がある学生も一定数います。単純に弊社のカレーがおいしくて興味を持ってくれた方もいます。(笑)
このような「なぜ当社のインターンに応募してくれたのか?」などの志望動機を問う質問は、とても重要だと考えています。当然と言えば当然ですが、目的意識がはっきりしていないと何事も頑張れませんからね。「このインターンでなにを得たいのか」この部分が明確でない方を採用することはありません。
-インターン生に任せている仕事を教えてください。
さまざまな仕事を学生のスキルに応じて任せていますが、主に2つです。
一つは店舗集客を強化するため、来店数の最大化を目的とした販促、集客マーケティング。もう一つは、「法人デリバリーサービス」における企業様への提案、試食商談、クロージングに向けた顧客フォローといった新規導入の営業。その後、サービスの定着を目指した、休憩スペースでのカレーやドリンク提供のイベントの提案、実行といったカスタマーサクセス業務です。その他、オペレーションを円滑にするための配達マニュアルの作成等々、サービスの最初から最後まで様々なお仕事をお願いしています。
インターン生でも準社員のような働き方や裁量をもって業務に従事してくれている学生も多数います。インターン生の頑張りがユーザーの増加、リピートユーザーの創出につながり、結果として事業の成長に直結すると言っても過言ではありません。間違いなくインターン生が会社の戦力になっています。
-インターン生と関わる上で大切にしていることを教えてください。
インターンシップに参加してくれている学生さんたちに「価値のある時間」を提供することです。そのために日頃から丁寧なフィードバックを行うようにしています。
弊社のインターンシップに参加してくれているインターン生は、出社した日に必ずSlackで日報を書いてもらうようにしています。その日報はその日に「どのような業務をしたのか」ただ報告するものではなく、その業務を通じてどのように感じたのか、どのような学びや失敗があったのかまで振り返ってもらうようにしています。
「今日お客様にこんなことを言われて嬉しかった」「こんな失敗をしてしまって悲しかった」「今までできなかったことができるようになった!」など赤裸々に書いてもらい、その日報に対して社員や役員陣からさまざまなフィードバックを行うようにしています。
日報を書きフィードバックをもらうことで日々自分を見つめ直したり、成長のきっかけを掴んでいただけたりするのではないかと考えているからです。
-長期インターンを通じて学生にどのような経験をしてほしいと考えていますか?
就職活動前の大学1〜3年生もこれまで沢山の方が当社のインターンを経験しています。
いわゆる他者に自信をもって説明できる「ガクチカ」の経験もしっかり積んでもらいたいです。当社の事業に関わる中で、実際に自分で考えながら沢山の行動を積み重ねることで、できることが増え、視点があがり、その方自身を大きく成長させていると感じます。
特に法人向けのセールス&マーケティングでは社会人との接点量がこれまでの生活と比べ劇的に増えます。(実際に数百〜1000社以上の法人様との顧客折衝を積み重ねていく方もいもます)その過程で培ったものは、その人の強みになると思います。
-詳細な日報を書いてもらうことも、その日報に丁寧なフィードバックを行うことも、会社のリソースを割くことになりそうですが、その点はどのようにお考えですか?
はじめての社会人経験となるインターン生は、毎日気持ちが揺れ動きます。成功と失敗を日々繰り返し、仕事が辛くなってしまう学生さんもいます。
確かに多少時間はかかりますが、私たちはインターン生の頑張りが会社の未来を担っていると考えているため、しっかりと時間を取ってインターン生と向き合うようにしています。
あと日々の日報を通じて自分の感情や想いを言語化する癖をつけてもらうことで、こちらがなにも言わなくても勝手に成長してくれたりするんです!この日報+フィードバックを行うことこそが、弊社の「インターン生を育てるコツ」になっているかもしれません。
-インターン生から新卒採用は決まっていますか?
はい、今年入社してくれた方は弊社のインターン生第一号だった方です。大学2年生の冬頃からインターンシップを開始し、約2年間の期間を経て、新卒入社してくれました。
インターン生にも普段から社員と同じ目線で考えてもらっているので、当事者意識が生まれやすく、ビジネスのおもしろさを感じてもらえているのだと思います。
ゴールは「採用」ではなく「サービス・事業がより良くなっていくこと」
-いわゆる世代が違う方と関わっていくことの難しさは感じていませんか?
確かに私たちの世代の方より「見切りをつけるのが早い」と感じることはありますね。(笑)
「その壁を超えたら楽しくなるのに!」みたいなタイミングで「自分には合わない」と判断してしまう方が少数ですが何名か見受けられました。ただ入社してから2.3ヵ月以内くらいで「何かしらの成功体験を作れている方」は長期に渡って頑張ってくれている印象があります。
会社としては、成功体験を作ってあげられるような取り組みや普段のコミュニケーションや面談でしっかりとインターン生と話をすることで、そのような課題感を解決することができるのではないかと思います。
-最後にインターン生の採用を考えている企業様にメッセージをお願いします。
偉そうなこと言えないですが…私たちはインターン生をパートナーだと考えています。インターン生の活躍なくして私たちの事業の成長はありません。だからこそ、お互いに理解し合い、双方にとってメリットのある形を見つけていくことが重要だと考えています。
企業側の視点だけで見ても、インターンシップは新卒採用前にその方の適性や会社に合っているかどうかの判断ができるとても良い仕組みです。
しかしインターン生の採用がゴールではありません。採用した方に活躍してもらい、会社がより良くなっていくことがほとんどの企業のゴールではないでしょうか?そのためには企業側も「働きやすい会社作り」が必要だと思います。
私たちもまだまだできていませんし、事業の成長ステージによって変わって来るとは思いますが、インターン生の採用を始めたばかりの頃より、人を育てるスピードや育成の質が確実に良くなってきました。
上記の点を含め、インターン生と会社、一緒に成長していくという気持ちを忘れなければ、インターンシップ採用はうまくいくと思います!