- 社名:ヴァンテージIT株式会社
- 設立:2011年3月
- 従業員数:29名
- 学生インターン10名(2022年度)
- 事業内容:美容業界を中心としたインターネット広告とシステム・アプリ開発
- お話を伺った方:代表取締役 樹神 良和 様
(2023/5月時点)
新卒採用は大部分がインターン経由!採用のポイントは?
-なぜ長期インターンを採用しようとお考えになったのでしょうか?
美容やコスメ、SNSの知識を勉強しようとする人より、元々好きな方々を採用する方が適切ではないかと考えたのがきっかけです。
2017年頃からエンジニアのインターン生は採用を始めていましたが、インターン生でも段階を踏むことで社員と遜色なく戦力になっていくという実感がありました。
周囲の会社からは「マーケティングの分野で学生が戦力になるのか」懐疑的な声もありましたが、必ず成果を出してもらえるという自信がありました。
-社員さんは、ほぼインターン経由で入社されていると聞いています。
はい。そういう意味ではゼロワンインターンさんには大感謝なんです(笑)
今年も新卒で4名のインターンを採用しました。
マーケティング業務のインターシップは、自主性や主体性を求められる環境です。それがプロ意識を持った学生さんたちにフィットしたからこそ、新卒採用にも繋がったのではないかと考えています。
社員は全員新卒・ほぼインターン経由での採用は、特殊なケースかもしれません。
しかし、入社前にインターン生として業務を経験をしていることで、ミスマッチが起きづらく、お互いにとってプラスの要素でしかないと考えています。
–面接時にはどんなポイントを見ていますか?
私は結構面接で自分が話してしまうのですが、その時の反応を見ています。最近の学生さんは対策しているのかリアクションが上手なので…どっちの面接か分かりませんね(笑)
マーケティングの知識は、あまり重視していません。美容コスメ、SNSなど仕事の対象に興味があるかどうかが重要だと思っています。自身でもアカウント運用しているとか、実際の広告に対して感想を持っているとかです。
あとは自分の意志で何か決定をしている方ですかね。自分で何をやりたいか判断できる能力は、重視しています。
「好きな気持ち」「ユーザー目線」がインターンの強み
-具体的にインターン生はどのような業務を行っていますか?
WEBマーケティング事業の全般をお任せしています。具体的には
・クリエイティブ制作と企画・配信
・取材からの記事作成
・広告運用
・お客様対応
になります。全員がプロフェッショナルになってほしいので、意欲や適性を見極めながら、社員と同じ業務をこなしてもらっています。
やっぱり「好きこそ、ものの上手なれ」なんです。私はこの事業のために、コスメの勉強して美容資格をいくつも取得しましたが、日々美容コスメに関心がある方々はそんな苦労をしなくても知識があって、ユーザー目線を持ち合わせているのは、何よりも強いと思うんです。
-実際に裁量を任されたインターンは、成果を出されているのでしょうか。
昨年の業績を見ると、何ら社員と変わらない成果を出すインターンもいます。何なら、月で1番の売り上げを上げた実績をひっさげて入社してさらに活躍している方もいます。
インターン生が作ったクリエイティブに対しアドバイスは頻繁に行いますが、なるべく本人の意思も尊重しています。やっぱり自分の作品は、自身の責任において世に出すことが一番いいかなと思っています。
私とインターン生では年齢も感性も違うので、正直「これで大丈夫かな?」と心配になる制作物も中にはあります。しかし、そう思っていた制作物がかなりの成果を出したりもするんです。
彼女達の方が私よりも、お客様に近い感性を持っているんです。ですから運用自体も任せようと思ったのです。
企業と学生のミスマッチ解消で「勝てる」組織作り
-「育てて伸ばす」教育を、向き合って実践されているのですね。大変ではないですか。
いや、むちゃくちゃ大変です(笑)けれど間違いなく「若者の感性」で、勝つ事ができるんです。
インターン生の成功体験を積み重ねている姿を見て、喜びを感じたいという私の資質もあると思います。
そこまでインターンに向き合っているので、本音を言えば別の会社へは、行って欲しくないと思っていますね。そう考えるとインターンは、新卒採用の一環とも言えるかもしれません。
-長期インターンの魅力は、ずばりどのような部分にあると思いますか。
企業目線から言えば、先ほど申し上げたように実際の業務と新卒のイメージとにミスマッチがなくなる事が挙げられると思います。
また中途採用や新卒よりも感性が磨滅していなく、素直に物事を吸収してくれる、まっさらな部分も魅力です。
経営者さんの方針もありますが、信念を持ってインターンに向き合う事ができれば、インターンと素晴らしいウィンウィンの関係が築ける、魅力的な手段だと思います。