- 社名:株式会社K2Tプランニング
- 設立:2022年4月
- 従業員数:14名(代表1名、学生インターン6名、社会人インターン7名)
- 事業内容:第二新卒の転職支援を中心とした人材紹介事業
- お話を伺った方:代表取締役 木綿 冬威 様
(2023/4時点)
インターン求人原稿は、意図的にターゲットを絞りました
-会社設立間もない時期から、なぜインターンを採用しようと思ったのですか?
私自身が大学生の頃、人材系の企業での長期インターンを経験したことが大きな理由です。
インターンを通じて、私自身、人生が大きく変わるほどの貴重な経験をしました。現在の大学生にも同じような成長の機会を提供したいという思いから、インターン採用を始めることにしました。
-木綿様ご自身は、どのようなインターン時代を過ごされたのでしょうか?
私は、SESの会社で営業インターンを行なっていました。約2年間、夢中になって働き、最後の方では社員よりも優れた営業成績を上げることもありました。
就活時期には、インターン先の会社から魅力的な内定オファーをいただくことができ、また、同業他社も選考を受ければ内定確実というほどの経験を積むことができました。これはインターンを経験していなかったら絶対に訪れなかった世界だと感じています。
自身の成功体験から、会社を設立する際には多くのインターン生を迎え入れ、彼らの成長を支援したいと考えました。
-インターンの採用はどのように行っていましたか?
最初の1人は知り合いの紹介で採用しました。
2人目以降は、ゼロワンインターンさんなどの求人媒体を活用して採用しています。
-設立したばかりの知名度のない会社でも求人媒体経由で応募はくるのでしょうか。
はい、応募はあります。ゼロワンインターンさんについても、当社が求める人材からしっかりと応募があり、その結果採用につながっているため、非常に満足しています。
ゼロワンインターンさんの場合、求める人材から応募を集めるための求人原稿のアピール方法を、営業担当者の方と協力して戦略を練りました。
その結果、当社の求人原稿では以下のポイントを中心に、意図的に起業志向の学生にアピールする内容にしました。
- ・代表直下で人材紹介事業のあらゆる業務に携われる
- ・将来の起業資金を貯める機会がある
求人原稿内では、人材紹介事業の立ち上げに必要な経費や業務を説明した上で、「1年後に人材紹介業で独立できるだけの経験と資金を得られる」といったアピールをしました。
ターゲットを明確に絞っているため、応募数自体は少なくなってしまいますが、その代わりに狙った人材からの応募が集まっています。採用できた学生たちも非常に優秀で、満足しています。
起業したい学生向けのインセンティブ制度も用意しています
-具体的にインターン生はどのような業務を行っていますか?
私のサポート役として、人材紹介業の一連の業務を担当していただきます。具体的には以下の業務を行います。
- ・求人企業の開拓
- ・求人企業との契約書を締結する
- ・企業の求人票を作成する
- ・求職者に対してスカウトメールを送る
- ・求職者への求人紹介を行う
- ・求職者向けの交流会やイベントの企画・運営
- ・求職者との面談時の補佐
あくまで私の補佐としてにはなりますが、現在のインターン生はこれらの業務を行うことができます。
-「将来の起業資金を貯める機会」もあるとのことでしたが、具体的にはどのような意味でしょうか。
当社でのインターンを通じて、学生たちは人材紹介業務に携わりながら、時給に加えてインセンティブを得ることができます。
具体的なインセンティブの条件・金額については控えさせていただきますが、営業インターン生の中には、入社して1年未満で月に50万円以上を稼いでいる学生もいます。
2年ほどのインターン経験を積めば、人材紹介事業を立ち上げるために必要な資金(500万円)を貯めることも現実的に可能だと考えています。
一人社長が感じるインターン採用のメリット・デメリットとは?
-人材紹介事業の営業メンバーの採用において、業界経験者ではなく、未経験のインターンを採用する利点は、どこにあると思われますか?
抽象的な回答になりますが、意欲の高さだと考えています。
社会人とは異なり、大学生は、そもそも仕事をする必要がありません。自身の貴重な学生時代の時間をビジネスの世界で成長するために使おうという姿勢は、明らかに意欲的だと感じます。
現在のインターン生も、自分でインターンであることを名乗らなければ、相手も大学生であることに気づかないほど、社会人と遜色のない活躍をしてくれています。
-逆に、インターン採用の難点を挙げるとすれば、何がありますか?
1つは、インターン生の育成です。未経験の大学生を指導するには、時間と労力が必要です。
これまでは私一人で指導ができていましたが、さらにインターン生が増えると正直私だけだと育成が難しいです。特に私が一人で経営している会社のため、今後は、より効率的な育成方法を考える必要があると思っています。
もう1つは、勤務日数に関する制約です。
当社では幅広い業務をインターン生に任せるため、週4日または5日で勤務できる方を求めています。大学の授業と並行でこれだけの日数勤務できる方は多くないので、今後はこの条件での採用はより難しくなっていくかもしれません。
-ありがとうございます。最後に、インターン採用を成功させる上で重要だと思うことを教えてください。
インターンの求人募集において他社との差別化を明確にし、自社の魅力をしっかりと訴求することです。
このアプローチにより、私たちは自社に採用したいと思える人材との出会いを実現することができました。
特に、求人原稿の訴求方法に関しては、ゼロワンインターンさんの担当者から手厚いサポートをしていただき、感謝しています。
また、これは個人的な経験から言えることですが、インターン面接の際に自身のインターン経験について話すことも重要だと考えています。特に起業を志す学生にとって、私がどのような経験を通じて独立を果たしたのかというエピソードは、彼らにとって有益な情報になります。
インターン生にも、「ここでなら将来のキャリアを実現できそう」と感じてもらうことが良い採用を行うポイントかなと考えています。