- 社名:GrowthPartners税理士法人 様
- 設立: 2018年10月
- 従業員数:50名
- 学生インターン:2名
- 事業内容:会計・税務、経営支援
- お話を伺った方:税理士 竹之内 和紀 様
(2024/11月時点)
新たな採用戦略!インターン導入で課題解決と未来を育成
-事業内容について教えてください。
私たちGrowthPartners税理士法人は、企業の成長を支えるため、会計税務、財務分析、経営支援を提供しています。
お客様のニーズに応じた精度の高いサポートが強みです。
財務データの分析をもとに課題を抽出し、解決に向けた支援も実施します。創業間もないフレッシュな環境で、柔軟な働き方を推進しています。
スタッフの成長も大切にし、働きやすい職場をめざしています。
-インターン導入のきっかけには、どのような背景があったのでしょうか?
従来の採用活動では、税理士事務所での経験者を採用することが一般的でしたが、経験者がなかなか定着しないという課題を抱えていました。
これは、他の事務所での業務スタイルや考え方の違いが新規採用者にとって適応するのが難しく、結果として短期間での離職に繋がっていたためです。
こうした課題を踏まえ、経験者に頼るのではなく、未経験の学生インターンを積極的に採用し、内部で教育して即戦力として育成する考えが生まれました。
確かなサポートで未来の即戦力を育てる、インターン教育と業務環境
-インターン生にはどのような業務を担当してもらっているのでしょうか?
主な業務はお客様から預かった会計資料の会計ソフトへの入力、いわゆる記帳代行の補助です。実際、業務の中で最も時間がかかる部分でもあり、ここで入力作業や処理の手順を学び、会計業務の基礎を身につけてもらいます。
慣れてきたら税務署への届け出書類の作成も担当してもらいますし、スキルが上がって実務に慣れてきたインターン生には、決算業務や申告書の作成といった専門的な業務も任せます。
もちろん、最初は一人ではなく、指導のもとで経験を積んで少しずつ独り立ちしていくという流れです。
-業務を担当するにあたり、インターン生がしっかりとスキルを習得できるよう、どのようなサポート体制を整えているのでしょうか?
インターン生も正社員と同様のカリキュラムでスキルを習得できる体制を整えています。
動画研修や社内テストで段階的にスキルを身につけてもらいます。
業務の進め方に関するマニュアルも定期的に見直しており、インターン生でも理解が深まるよう工夫しています。
インターン生は週に数回の勤務ですが、ゆっくりと確実にスキルを身につけてもらえるような体制です。
人柄と意欲を重視!柔軟な応募条件で学生の可能性を引き出し、長期インターンから正社員へと繋がった成功事例
-採用時にインターン生とミスマッチを防ぐために工夫されていることはありますか?
まず事前アンケートを実施し、その結果をもとに事務所の理念や雰囲気に合った方を面接に進めています。
面接の場ではしっかりと適性を見極めることで、事務所とインターン生の双方にとって納得のいく形で採用が行われています。この方法により、応募者の中から事務所に合った人材を選び出し、良好な雇用関係を築けていますね。
-インターン生の選考において、どのような点を特に重視していますか?
インターン生の選考には、資格や経験よりも人柄や意欲を重視しています。
一般的に税理士事務所では、資格やスキルを求め、経験者を採用することが多いですが、私たちは「この業界で働きたいという強い意欲」を最も重視しています。専門的な知識が必要な業界ではありますが、実際に業務を体験してみなければ分からないことも多いため、学生にはまず実務を通して適性を確認してもらうことを大切にしています。
結果として、インターンとして約1年半勤務した学生が、新卒採用として入社しました。
-長期インターンから正社員になった方について、少し詳しく教えていただけますか?
インターンとして約1年半の勤務を経て、その方が今年4月に正社員として入社しました。
学生時代から社内テストに積極的に挑戦し、学びながら資格の基礎を身につけていました。そのため、入社後の教育期間も短く、入社後1ヶ月目にはお客様を担当できるようになりました。
新卒1か月目でお客様を持つというのは異例で、通常は6か月から1年の修行期間が必要です。長期インターン制度がなければこのようなスムーズな流れは難しかったと思います。
将来の仲間を育てるインターン制度!企業とインターン生が共に成長する環境づくりの重要性
-インターン生が社内に入ることで、社員の成長にどのような影響がありましたか?
インターン生が入ることで、社員にとっても良い刺激になっています。
教える立場になることで、自分の業務を整理し、知識やスキルの確認を行う機会が増えました。また、学生からの積極的な質問や新しい視点に触れることで、業務の効率や柔軟性が向上することもあります。
社員もインターン生の成長を見守ることで責任感が強まり、事務所全体として成長する良いサイクルが生まれています。
-それは大きなメリットですね。インターン生の真剣さや覚えるスピードが事務所全体にポジティブな影響を与えているんですね。
はい、予想以上に優秀であることが多く、インターン制度を導入して本当に良かったと感じる場面が多々あります。
-最後に、同業他社やインターン導入を検討している企業へのアドバイスをお願いします。
インターン制度は、単なる人手の補充ではなく、将来の仲間を育てる大切な機会です。
業務を通じて互いに学び合い、価値観を共有できる関係を築くことが、長期的な成功につながる鍵だと思います。お互いの成長を支え合う環境を整え、インターン生がやりがいを感じられるように、段階的なカリキュラムを取り入れることも重要です。
温かく見守りながら育てることで、インターン生のモチベーションも自然と高まり、組織全体の活気と成長に繋がっていくはずです。