- 社名:株式会社アシロ 様
- 設立:2016年
- 従業員数:128名
- 学生インターン:18名
- 事業内容:法律や弁護士を中心としたメディア運営
- お話を伺った方:経営推進部 採用グループ 工藤里奈様・派生メディア事業部 広告グループ マネージャー寅田 ヨウヤン様
(2024/10月時点)
長期インターンが企業の成長を支える、その理由とは?
-事業内容を教えてください。
私たち株式会社アシロは、法律・弁護士業界とインターネットを結びつけた8つの「ベンナビシリーズ」を運営するリーガルメディア事業をはじめ、法律領域から派生して発生する問題の解決をサポートするメディアを運営する派生メディア事業、2020年に立ち上げた、弁護士・公認会計士を含めた「管理部門特化型の転職エージェント」を主に行っているHR事業や、弁護士費用保険を扱う保険事業や、人材派遣事業を行っています。
-現在、長期インターン生は何名いらっしゃいますか?
グループ会社を含めた従業員数128名のうち、インターン生は18名在籍しています。
-長期インターンを導入する際に、どのような点を重視されていますか?
私たちはインターン生の「素直さ」と「熱量」を非常に重視しています。社会人経験がない学生は、既存の枠にとらわれず、純粋に学びたいという姿勢を持っていることが多いです。特に、自社の事業に興味を持つ学生の吸収力は驚くべきものがあります。過去の経験よりも、私たちは「素直さ」と「熱量」に期待を寄せています。
-その「熱量」とは、具体的にどのような意味ですか?
「熱量」とは、単にやる気があるだけではなく、数百万から数千万の広告費や売上を背負う責任感を持てるかどうか。長期インターン生にも正社員と同じレベルの業務を任せており、例えば、数千万の広告費を運用したり、クライアントとの商談を一人で担当することもあります。
-インターン生にも大きな業務を任せるんですね。
「インターンだから」という理由で業務範囲を制限せず、一人の社会人として信頼し、責任ある仕事を任せています。その結果、インターン生が持つ本気の熱意を引き出すことができます。また、私たちもその熱意に応えるため、手厚いサポート体制を整えており、長期インターン生の成長を全力でサポートしています。
-実際の長期インターン生の働きぶりはどうですか?
インターン生が正社員以上のパフォーマンスを発揮することもあります。
例えば、入社後本人の希望でより裁量を求めてくれる方には、積極的に新たな業務への挑戦の機会を設けています。
未経験からでも、ビジネスパーソンとしての知識や経験をつけ業務へ取り組み成果を出し続けていくことで、ご本人のやりがいや自信にもなっています。
また、成果が給与へ反映されることもモチベーションのひとつになっており、なかには正社員以上の給与を得る長期インターン生もいます。
-正社員以上の報酬ですか!それはすごいですね。
インターン生が努力して成果を出した分、しっかりと報酬で還元しています。成果を出す学生にはその分の報酬を惜しまず、学びたいことは全て教えています。成長に伴って、給料がどんどん上がっていく学生も多いですね。それほど、パワーのある学生が集まっています。
上司との直接対話で、入社後のミスマッチをゼロに
-長期インターン生に裁量ある仕事を任せるために、採用プロセスで工夫されている点はありますか?
当社では、ミスマッチを防ぐために採用面接を非常に重視しています。特に特徴的なのは、採用面接を採用グループだけが担当するのではなく、実際に配属予定の部署の上司が直接面接を行う点です。
-配属部署の上司が直接面接をする目的は何ですか?
上司が直接面接をすることで、候補者の適性や熱意をより正確に見極めることができます。また、在籍中のインターン生が面接に同席することもあります。これにより、候補者が実際に一緒に働くメンバーや職場の雰囲気を事前に知ることができ、入社後のギャップを減らすことができます。また、学生が弊社の事業を事前に知っていることも少ないため、事業説明をしっかり行うことを心掛けています。
信頼と自由が生み出す、インターン生の最大パフォーマンス
-長期インターン生のパフォーマンスを最大限に引き出すためのポイントは何でしょうか?
信頼して業務を任せることが大切です。学生だからといって特別扱いするのではなく、社会人として同じ目線で接することが重要です。
また、インターン生が自由に成長できる環境を提供することで、モチベーションが高まり、最大限のパフォーマンスを発揮してもらえます。頻繁にフィードバックを行い、成長を実感できる仕組みも大切ですね。
-働きやすい環境とは、具体的にどのようなものですか?
シフトが非常に自由な点は働きやすさにつながっていると思います。学校の予定に合わせて勤務でき、前日や当日の急な休みにも柔軟に対応しています。だからこそ、結果を重視する環境でもあります。長時間働くことではなく、効率よく目標を達成することが求められます。
-インターン生の自由な働き方と成果が、会社にとっても大きなメリットを生んでいるんですね。
そうですね。インターン生も自由な働き方に応えてしっかりと成果を出してくれるため、会社としても非常に大きなメリットを感じています。結果的に、モチベーションを維持しながら高いパフォーマンスを発揮できる環境が整っています。
インターンから社員へ。役員へのキャリアアップも実現
-長期インターンシップから正社員への登用は行っていますか?
正社員登用は積極的に促すわけではありませんが、インターンシップ期間中に自らの成長や働きがいを感じ、正社員としてキャリアアップを希望する学生には、柔軟に対応しています。
-インターン生の自主性を重んじた形ですね。
そうですね。インターン生の意思を尊重し、希望に合わせて柔軟に対応しています。長期インターンシップから正社員に登用され、その後役員に昇進したり、自分の事業を立ち上げたメンバーもいます。無理に正社員登用を促すことなく、インターン生が自身のペースで成長し、キャリアの選択肢を広げられるようサポートしています。
-最後に、長期インターンシップを導入しようと考えている他企業にアドバイスはありますか?
インターン生は非常にポテンシャルが高いので、既成概念にとらわれず、まずは多くの学生を受け入れてみることをお勧めします。最初はコストや教育の負担を感じるかもしれませんが、結果として大きな成果を出してくれる学生が必ずいます。また、採用時には厳しい現実をしっかりと伝え、それでも挑戦したいという熱意を持つ学生を選ぶことが大事です。インターン生の活躍が、事業全体に大きなプラスをもたらすことを実感できるはずです。