- 社名:株式会社センキャク
- 設立:2022年6月10日
- 従業員数:20名
- 学生インターン:5名
- 事業内容:現場作業の管理業務を効率化できるアプリの開発
- お話を伺った方:デザイナー・プロダクトマネージャー Misosaku 様
(2024/8月時点)
親会社の成功事例が導入のきっかけに!
‐まずはじめに事業内容を教えてください。
株式会社センキャクは、現場作業の管理業務を効率化するためのアプリ「センキャク」を開発しています。このアプリは、掃除や電気工事、引越しなど、さまざまな業種に対応しており、作業の進行状況やお客様情報、スタッフの予定などをスマホ一台で簡単に管理できるようにします。中小企業の管理業務をより効率的にすることで、負担を軽減し、より質の高いサービスを提供するサポートをしています。
‐長期インターンシップを導入されるきっかけは何だったのでしょうか?
弊社の親会社「みんなのマーケット株式会社」はリフォームやハウスクリーニングなど生活に関連するオンラインプラットフォーム「くらしのマーケット」を運営している企業です。その親会社では、2011年の創業当初から東京でインターン生を積極的に採用していて、その中から多くの優秀な人材が社員として採用されました。この流れで「センキャク」でも良い人材を見つけるためにインターン生の募集を始めることにしました。
希望職種ミスマッチを防ぐ:まずはマーケでプロダクト理解を深める!
‐インターン生にはどんな仕事を任せていますか?
弊社では、これまで営業とマーケティングでインターン生を募集しています。弊社のプロダクトを理解してもらうためにも、まずはマーケティングチームで記事作成をメインにスタートするケースが多いです。そして、その後、希望に応じてセールス業務や、開発の業務にも挑戦してもらっています。
これは、福岡の学生に限ったことなのかもしれませんが、最初は営業を希望して来る学生が多いんです。でも、よく話を聞いてみると、「新卒は営業をやるものだ」という思い込みがあるようで、そこまでやりたいわけではなかった…ということが何度かありました。営業希望の学生については、その後、違う職種をやるケースが多いですね。ですから、まずはライティング業務をまかせてプロダクトを理解してから、そのほかの業務にすすんでいくという流れになっていますね。
‐御社の長期インターンの場合は、マーケティングチームからスタートして御社のプロダクトを学んでいくのですね!インターン生にはどのように仕事を教えましたか?
特にインターン生専用の研修プログラムは用意していません。最初のオンボーディング以降は、社員と同じように仕事を任せています。
‐インターン生の仕事ぶりはどうでしたか?
インターン生の仕事ぶりは人によりますね。物怖じせずに物事を進められる力があって、会社を利用するぐらいの気持ちを持っている学生の方が、インターンシップは向いていると感じます。仕事の成果でいうと、マーケティング業務では、すぐにAIツールを使いこなして記事が書けるようになったり、インターン生がインターン生に教えるみたいな流れができてきています。かなり期待通りの成果を上げていると思っています。
あえて厳しく接することも!社会人としてフラットに付き合う
‐業務ではどのようにインターン生とかかわりましたか?
学生だからといって特別扱いすることはなく、実際の業務を通じて学んでもらう方針です。
実際の業務では、あえて厳しく接することもあります。例えば、学生が一度注意されたことを再度繰り返す場合には厳しく指導します。もちろん、その理由や背景はちゃんと伝えます。手取り足取り教えることはせず、わからないことがあれば自分から聞きに行かなければなりません。積極的にコミュニケーションを取ることで、学べることも多くなりますが、インターン生からすれば、難しいと感じたり、厳しいと感じるかもしれません。しかし、一社会人として扱うことで、積極的に関わることの重要性を学ぶ良い経験になったのではないかと思います。
‐普段はどのようにインターン生とかかわりましたか?
インターン生とは業務中だけでなく、一緒にランチをしたり、ゲームをしたり、アイスを配って一緒に食べたりと、業務以外の場面でも交流を深めています。
‐それは、和やかな雰囲気の職場ですね!オンオフがしっかりできているんですね!長期インターンを導入するにあたって、難しかった点はありますか?
インターン生の勤務時間の管理が一番難しい点でした。インターン生は学生なので、授業などで勤務時間が不規則です。そのため、緊急度の高い仕事や継続的な仕事を任せるのが難しいのですが、やりたいという希望があれば、できる範囲でフォローしながら対応しています。
長期インターンシップ導入の利点と新卒採用への期待
‐長期インターンシップを導入されてみて、インターン生ならではの良さはどんなところだと感じましたか?
職種にもよりますが、インターン生は未経験なので、新しいスタンスを受け入れやすい点で有利です。例えば、プロダクトを作るうえで、時にスタンスや考え方を変えなきゃいけない場面がでてきます。中途採用の方だと、過去の成功例にとらわれ、なかなかアンラーニングするのが難しいことがあります。その点で、インターン生は柔軟に受け入れることができるので有利だと考えています。
‐新卒採用につながるような人材に出会えましたか?
弊社ではインターン採用を始めたばかりなので新卒採用に直接つながった例はありませんが、今後そういった例が出てくることを期待しています。
‐今後も長期インターンを導入される予定ですか?
そうですね。今後も積極的にインターン生を受け入れ、優秀な人材との出会いを期待しています。
‐最後に長期インターンの導入を考えている企業様にメッセージをお願いします。
弊社の場合ですが、社会人経験のない学生なので、志望動機の甘さだったり、ネットリテラシーの低さなどに最初は驚くこともありましたが、それは短期間で改善されたので、あまり心配する必要はありませんでした。むしろ、学生は若く柔軟性があって新しいことをすぐ吸収できるので、長期インターンシップを通じて地方でも優秀な人材とたくさん出会える機会があると思っています。