- 社名:株式会社シャイン総研
- 設立:2012年3月
- 従業員数:60名(代表1名、学生インターン25名)
- 事業内容:中小企業に対する補助金・融資の申請サポート/経営コンサルティング
- お話を伺った方:代表取締役 石川 雄史 様
(2023/5月時点)
インターン生は「素直」でグングン成長する
-なぜ長期インターンを実施しようとお考えになったのでしょうか?
私自身が学生時代、アルバイト先で40代50代の経営者の方から素晴らしい学びをさせていただいたことがきっかけです。20歳そこそこで成功した経営者から、成功の要因を直接学ぶことができたこの貴重な体験を今でも覚えています。
それを今度は教える立場で恩返しをしたいなと思ったのです。当社のインターンシップでは、日本全国の成功する経営者とZOOMで面談することができます。仕事のやり方だけではなく「人生で成功するための考え方」も一緒に学んでいただけたら幸いです。
創業して8年くらいまでは年間で5名くらいのインターンが在籍していましたが、2020年のコロナ禍から仕事が増加し、現在は25名前後に増員しております。
-インターン生にはどのような仕事を任せていますか?
先輩社員と共に「事業計画書の作成」を行っていただいております。
インターン生は本当に素直な上に教えたことをスポンジのように吸収してくれるので、3ヵ月もすれば会社の戦力です!
過去にはインターン生が作成した事業計画書で、1社最大1億円もの補助金が採択されたこともありました。
インターン生からしても、明確な成果を出せることがやりがいやモチベーションに繋がっているようですね。
-インターン生に対しどのような研修を行っていますか?
主に事業計画書作成についての研修と、経済産業省が推進している「社会人基礎力」を使った研修を行っています。
最近では、オンライン動画を活用した研修制度を構築しました。
オンライン動画であれば、社員のリソースをかけることもありませんし、インターン生からしても好きな時に好きなだけ研修を受けることができるので重宝しています。
インターン生の受け入れが好循環を生み出す理由とは?
-インターン生を受け入れるメリットとデメリットを教えてください。
メリットは早稲田、慶応など、当社のような中小企業ではおよそ採用できないような優秀な人材を部下に持つことが出来ることです。
また、教えたことを素直に実行してくれるところや、仕事の精度、スピード感もインターン生特有の良さだと思います。
デメリットに関しては、私たち特有の悩みでデメリットという程ではありませんが、インターン生の入れ替わり時期である3〜4月と、補助金申請の繁忙期が重なってしまう点は苦労しますね。
とはいえ4〜5名のチーム制で業務を行っているため、特に問題はありません。
-インターン生の受け入れが逆に会社の負担になることはありましたか?
もちろんインターン生を受け入れる前よりは、教育や研修に時間を使うようになりましたが、そのおかげで会社全体の仕事のクオリティーが格段に上がったと感じています。
理由はインターン生を教える側にいる若い社員のアウトプットの場ができ、インターン生だけでなく、社員も成長することが出来ているからです。
新しく入るインターン生は先輩インターン生の姿に憧れ、前向きに仕事をし、どんどん成長していくという好循環が生まれています。
インターン生から新卒入社はミスマッチが起きにくい
-今年は新卒採用にも繋がったようですね!
はい、今年はインターン生が新卒として入社してくれることになりました。
非常に優秀な上に一生懸命業務をしてくださる方を採用できたことを嬉しく思います。
インターン生からの入社は、学生にとっても、企業側にとっても、ミスマッチが起きにくく、お互いにとって良いことばかりだと思います。
-インターン生を生かすコツがあれば教えてください。
インターシップに限った話ではないかもしれませんが、チームワークやよい雰囲気作りが大切だと思います。
よい雰囲気づくりをすることで、インターン生が分からないことを聞きやすい環境になったり、ポジティブな話し合いが出来たりするからです。
当社では「雑談朝礼」というものを実施していて、社員、インターン生問わず、毎朝30分間雑談をする時間を設けています。
よくインターン生から「雰囲気がいい」と言っていただけるのですが、どうやら当社が家や学校とは別の第三の居場所としても機能しているようです。
-最後にインターン採用を考えている企業にメッセージをお願いします。
インターンシップを活用すると、東大や一橋大、早稲田、慶応など、優秀な学生さんたちと一緒に仕事をすることができます。
繰り返しになりますが、インターン生は素直で吸収力があるため、ぐんぐんと成長していきます。
また、会社全体の成長にも繋がると思います。
事実、当社はインターン生と向き合うことで、会社全体が非常に良くなり、社員を育てるいい機会にもなりました。
人材が来てくれないという現状を嘆くままで終わらせず、ぜひ一度インターン生の受け入れに挑戦してみてください。